出版社内容情報
作家生活三十年、全短篇を収録。
「五千回の生死」「真夏の犬」「胸の香り」他、単行本未収録の最新作「スワートの男」等、多くの読者を魅了し続ける宮本輝の傑作25作品。夭折の画家・有元利夫の装画、継ぎ表紙の美装愛蔵本。
内容説明
作家生活三十年、宮本輝の代表作から単行本未収録まで全短篇を収録。下巻収録24編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J D
65
宮本輝の短編を読みたくなり、手に取った。いずれの作品も何度が読んだ作品だけど、何度読んでも味が変わり、酔いしれる。「五千回の生死」、「力道山の弟」特に好き。宮本輝と同じ時代に生きていることに感謝する。宮本輝の作品は、天気に例えると曇天、決して晴天ではない。そんな小説が大好きです。2024/02/23
OraInuchan
1
通読3回目。2021/10/10
おちょま
1
コロナウイルスの影響で借り出し期間が大幅に伸び、じっくり読むことができた。どれも良かったが、「道に舞う」が1番心に残った。2020/03/19
メルセ・ひすい
0
9-38 人間とは・・ 生涯とは・・ 私小説 意識の流れ・・ 生と死を越えた、いのちのつよさ−。代表作から単行本未収録まで、宮本文学のエッセンスが凝縮した全短篇39作品を収録。下巻は、力、五千回の生死、アルコール兄弟、復讐、バケツの底、紫頭巾ほか全24篇を掲載。2007/12/16
ゆーさん
0
この短篇を読んでいると、【ああ、これは流転の海に書かれていた場面や」と重なる。そこ此処に、灰汁の強い父親、母親が無気力な自分に絡む。2023/12/29