集英社文庫<br> 猫の首

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集英社文庫
猫の首

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087503098
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新天地

8
表題作は猫の描写がとても愛おしくていじらしくて哀れであるからこそ、猫が生きるにはとても残酷でエグ味のある世界だった。猫好きなのできつい内容だが、この話を寓話と捉えて”猫”と”やつら”を別のものに置き換えて深読みして気を紛らわした。「Mは二度泣く」は某スパイのパロディ。自分よりかなり上の世代のネタなので把握が難しかった。「出来てしまった機械」は夏休みの冒険と工作の話で今の時期に読んでぴったりの話だった。夏休みの工作の宿題は、なんで無計画にやけくそに作った方がある意味での傑作が作れるのだろうか?2020/08/13

hirayama46

5
雑誌掲載後、単行本に収録されなかった短編を集めた本。不気味な「拾われた男」「猫の首」やコミカルな「女のような悪魔」「異次元結婚」など、幅広く面白い作品が揃っております。パロディごった煮な「Mは2度泣く」は知識不足でよくわからず、残念。2016/06/21

u17

4
短編集。表題作はさすがそういうSFでくるのか、という感じだが、この作品ほどではないにしても現代でもこの逆転現象が見受けられるのを思うと、少し怖くなる。「出来てしまった機械」は「彼方へ」の真面目バージョン、というような印象。ある作品の二次創作である「Mは2度泣く」が一番気に入った。他「日本脱出」「拾われた男」「異次元結婚」「大阪の穴」と、当時の単行本未収録作品の寄せ集めではあるが良作ぞろい。2013/10/27

hatohebi

3
初出と著者年譜があるのが嬉しい。以下収録作:「日本脱出」1964・8『漫画文芸』/「拾われた男」同・10『推理ストーリー』/「女のような悪魔」65・1『推理ストーリー』/「異次元結婚」同・1・21『週刊大衆』/「Mは2度泣く」同・5『EQMM』臨増号/「出来てしまった機械」(初出「飛び出した複合人間」改題)66・『高2コース』/「猫の首」69・7『別冊小説新潮』/「大阪の穴」(初出「大阪城抜け穴考」改題)64・1『歴史読本』。2018/01/14

アルゴン

3
★★★★本に載せもれた作品の寄せ集めということですが、けっこうおもしろい作品が多かったです。高校の頃に読んでイマイチと思っていましたが、大人になって読んでみるとおもしろい。2017/07/16

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