内容説明
「いちばんはじめに行ったのは中山競馬場。すべてがもの珍しく、ぼくはサラ四歳の威風堂々とした姿に見とれたものだ。なんの先入見もなかったから、気に入った無印の馬の券を買った。単である。それが思いもよらずトップでゴールインしたから、ぼくはおどろいた…。」詩人の著者が競馬、ことば、旅行等々について自在に語る、ほろ酔いエッセイ。
目次
後部座席に老人一人
ぼくの野原
ぐりまの死
競馬場にて
東風西風
ぼくのヌード
総入歯の話
上機嫌
動詞12カ月
新年の手紙
海中寺院
小さな灰色の脳細胞〔ほか〕