内容説明
デパート業界の名門、大松屋銀座店の法人外商第一部第二課長・津川直二郎は、自ら開拓した大口ユーザーの東邦建設から、突然、2億円の取引き停止の通告を受け、窮地に陥った。懸命に巻き返しを図るピンチは続く。さらに、娘の万引事件、妻の浮気と家庭の危機が重なる。〈会社〉と〈家庭〉の両面から、苦悩するビジネスマンの姿を共感をこめて描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たか
8
よくよく考えたらかなり前に読んだことがあった。でも内容は全く忘れていたから一から楽しめた。 同じデパート勤務、中間管理職、所帯持ちと共通点が多く興味を抱き読んでみた。この立場のサラリーマンは仕事に家庭に悩みが尽きない世代。内容にとても共感でき面白かった。ただ、最後の結末がいまいちハッピーエンドではなかったな~?2019/01/10
よしひろ
8
サラリーマンとしての生き方。昭和のにおいを感じた。仕事・恋愛。色んなことを人間はその都度、頑張りながら生きていく。2015/10/31
K.T
2
銀座マリオンが出来る年のデパート戦争、という時点で相当古い話だけど、事の本質は今でも一緒で、割と古臭くは感じず読み終えた。仕事するって大事だけど、やっぱり家庭を健全に保つってのはもっと大事な事だねぇ。夫婦仲が上手く行かないと、特に子供に影響を及ぼしてしまうので辛いよね。自分の場合はこの主人公の様に仕事に忙殺されていないけど、この立場にいたらどう考えて行動するかなぁ。結末がしっかり書かれてないのが逆にいいかもしれない ね。可も無く不可もなく、サラっと読んで終了。仕事に家庭に頑張りましょう。★★☆☆☆2016/06/19
だいすけ
2
人間味あふれる主人公津川に理想の上司像を見た気がします。2016/05/17
nakanaka
2
妻真弓の行動が釈然としない。紀子を受け入れて育ててきた寛大な女性とは思えない浮気相手への堕ちかた。男の妄想かなあ。★★★★☆2014/10/17