内容説明
ものごころついた時から新幹線が走り、テレビはカラー、高速道路も通っている。西洋にあるものは何でもある。高校生や大学生なら、クラスメートがアメリカやヨーロッパに行って来たなんて、珍らしくない。身近になった西洋と如何に付き合うか。ゆかい教授のおもしろ講義。
目次
西洋化の3段階―“洋服を着た猿”から“宇宙人”へ(明治維新は一種のルネッサンスだった;ノーキョーは偉かった)
内なる西洋、内なる日本―近代日本インテリの建前と本音(菊池寛とガスストーブ;志賀直哉―もっとも早い時期での西洋化3代目;芥川龍之介の美しき死;三島由紀夫と「軍国の春」)
第2の鎖国―“帝国軍人”から“高貴なる市民兵”へ(初期帝国軍隊のキリスト教的精神基盤;シビリアン・コントロール)
新世代へのメッセージ―きみたちは偉いのだ(外国語ベタは先進性のあらわれである;イデオロギーとイデオロジー;ほんとうのエリートとは)