内容説明
初めて「源氏物語」に出会ったのは十三歳のとき。千年の命を今に伝える〈王朝ロマン〉の面白さに取り憑かれて半世紀。源氏物語完訳をライフワークとし、文学と人生を戦いぬいてきた著者が、光源氏と彼をとりまく女たちの多彩な愛のかたち、恋のさまざまを縦横に無尽に語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井戸端アンジェリか
7
谷崎源氏の山を何度登っては挫折した事でしょう。この一冊と出逢えて再度挑戦する気持ちが湧きました。ありがとう寂聴様。゛不良少年にレイプされた人妻゛こんなふうにわかりやすかったなら何を置いてでも登り詰めたものを。 それにしても、光り輝くような美しさの源氏の君を誰で想像しようかと楽しみだったのに、どーしても石田純一ファミリーが浮かんでしまって自分の想像力のポンコツさを恨めしく思います。2014/11/23
三毛猫座（みけ
6
源氏物語を深く読み込んだ瀬戸内寂聴さんによる、解説のような一冊。これを読むと、瀬戸内さん、光源氏のこと好きじゃない感じがして、面白い。2014/04/20
花梨
5
田辺さんの『新源氏物語』は読んで、瀬戸内源氏は3巻あたりで止まってしまった。けれども登場人物は大体分かるので面白かった。瀬戸内さんは主人公源氏に凄く批判的。私は田辺さんの想像力豊かな解釈もアリかなぁと思うので、色々解釈出来る源氏物語は凄いなと改めて思う。この本では源氏亡き後のいわゆる『宇治十帖』のお話はないので、瀬戸内さんの解釈が気になるところ。2015/08/13
三毛猫座（みけ
2
また読んでしまった。2018/05/23
のり
2
この本のおかげで、古典が好きになった。何度読んでも飽きない、女の情念や悲しみや切なさがわかり易く伝わり、古典とは思えない面白さがある。私のお気に入りの一冊です。
