内容説明
大山茂は、二浪して東京外国語大学に合格、中野の「日新寮」に入寮した。築40年、汚なく、臭く、食事はまずく―しかし、超個性的な学生ばかりが住む完全自治寮。酒を呑み、人生を語り、女子寮へのストームや夜の街での冒険も経験。念願の学生運動にも参加する…。60年安保の余韻が残る中、伝説的学生寮で繰り広げられる多感な大学生活。『那珂川青春記』のラグビー少年・茂のその後を描く自伝的小説。
著者等紹介
森詠[モリエイ]
1941年東京生まれ。栃木県で幼少年時代を過ごす。東京外国語大学卒業。書評新聞社勤務を経て作家に。『燃える波涛』『夏の旅人』『冬の翼』など著書多数。’95年『オサムの朝』で第10回坪田譲治文学賞を受賞
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