内容説明
那珂川の辺、栃木県・黒磯町。高校二年の大山茂は、進学クラスの同級生たちと盟約を結び、「男道」の追求に励む毎日だ。他のクラスのワルと張り合い、アナクロ教師に抵抗し、美しい女生徒に恋心を抱き、弱小ラグビー部の存続に命を賭ける―。60年安保に揺れる時代、パワフルに人生を模索する若者たち。坪田譲治賞受賞の自伝的作品『オサムの朝』の兄弟篇ともいうべき、熱血&リリカルな青春小説。
著者等紹介
森詠[モリエイ]
1941年東京生まれ。栃木県で幼少年時代を過ごす。東京外国語大学卒業。書評新聞社勤務を経て作家に。’95年『オサムの朝』で第10回坪田譲治文学賞を受賞
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