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集英社文庫
ジパング島発見記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 386p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087468557
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

戦国時代、西洋人が初めて見た日本の姿とは?
フランシスコ・ザビエル、ルイス・フロイスら、16世紀、海を越え、鉄砲やキリスト教を日本に伝えた7人の西洋人の目を通し、「日本が西洋文化と初めて出会ったとき」を描く短編集。(解説/安倍龍太郎)

内容説明

種子島に鉄炮を伝えた女難の美男ゼイモト。冒険商人ホラ吹きピント。キリスト教を伝えに来日した耳鳴り持ちのザビエル。日本初の病院を作ったアルメイダ。語学堪能で記録癖のフロイス。東洋人を極端に蔑視するカブラル布教長。天正少年使節団を遣欧したヴァリニャーノ。大航海時代、西洋人7人が発見した最果ての島国―織田信長ら戦国武将の実態、珍妙な文化や風習を描く画期的な戦国歴史小説。

著者等紹介

山本兼一[ヤマモトケンイチ]
1956年京都市生まれ。同志社大学文学部美学専攻卒業後、出版社勤務を経てフリーライターとして活躍。99年「弾正の鷹」で小説NON短編時代小説賞、04年『火天の城』で第11回松本清張賞、09年『利休にたずねよ』で第140回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

60
故国をあとにしてはるばる東の果てまで渡ってくるような人々には、それまでに、語りつくせぬ過去がある。彼らが何を求めて日本にまで渡ってきたのか、その真相は分からないが、そういった人々の目に映った日本を、この作品はなかなか面白く描いているのではないかと思う。一口にイエズス会の神父といっても様々な人がいる。なぜ世俗を離れて宗教に身を捧げようと決意するに至ったか、なぜ遥か遠くの海の果てまで行こうと考えたのか。ザビエル、アルメイダ、フロイス、カブラル、ヴァリニャーノの段は、彼らの内面を垣間見るようで興味深かった。  2022/08/07

優希

53
戦国時代に日本を訪れた7人の異人たち。連作短編ですが、いらない話も多かったように思います。2021/03/26

mint-s

51
大航海時代、一攫千金を夢見て命懸けでやってきた商人、キリスト教を伝えにきた宣教師達など7人のヨーロッパ人から見たジャポン。藁で葺いた屋根、貧相な身なり、奇妙な髪型、正座など彼らにとっては珍妙な事ばかりで、さぞ驚いただろう。そういう様子が読んでいて面白かった。そしてやっぱり信長の存在感は凄かった!2018/01/12

のり

47
1500年代中期、日本に渡って来た7人の短編連作。この当時、ヨーロッパからは2年の航海。当時のガレオン船が凄かったといっても現代の船とは信頼度が全く異なる。正に命懸けの渡航。かなりの人が命を落としたはずである。主の名においての布教活動も言語、風習、坊主の嫌がらせ等の障 壁が多々。外国人目線の歴史物は新鮮。布教活動容認の裏での独占貿易を画策したり、鉄砲伝来以降の普及率は流石に日本の職人。フロイスの人柄にしびれた。2016/05/24

baba

37
1543年ポルトガル人ゼイモトによる鉄砲伝来からザビエル、フロイス、1579年来日のヴァリニャーノの天正少年使節団をローマに送ったイタリア人などヨーロッパ大航海時代の7人からみた戦国時代の日本をそれぞれが語る短編集。世界の果ての東の国に命懸けで訪れた人々、日本人の対応、考え方、習慣が興味深く描かれる。一つの鉄砲からすぐ鉄砲を作る技術力は凄い。改めて山本氏の逝去が悔やまれる。2016/06/02

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