出版社内容情報
4人の男女が織り成すキュートな夏の物語
僕、妻のユキ、吉田くん、舞子さん。女同士の絆でつながる2つのカップルは、吉田くんの家出をきっかけに不思議な旅路へ…。キュートでどこか切ない、ひと夏の物語。(解説/酒井雄二〈ゴスペラーズ〉)
内容説明
僕とユキ、舞子さんと吉田くん。女同士の絆でつながる2組のカップルは、吉田くんの家出をきっかけに、破局の危機に!?次々と舞い込む女子2人からの手紙や電報。それに導かれて始まった、僕と吉田くんの不思議な旅路。男同士のドライブ、温泉宿、月夜の探検…少しずつ距離が縮まる僕らの行く手には、予想外の出来事が待っていて―。とびきり爽やかで、たまらなくいとおしい、ひと夏の物語。
著者等紹介
中村航[ナカムラコウ]
1969年岐阜県生まれ。芝浦工業大学卒業。2002年「リレキショ」で文藝賞を受賞しデビュー。04年『ぐるぐるまわるすべり台』で第26回野間文芸新人賞を受賞。05年に上梓した『100回泣くこと』がベストセラーに。ナカムラコウ名義で児童書も執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むらKみ
133
表紙とタイトルで学生の恋愛小説と思ってましたが違いました。(^^; 完全なユキの独壇場でしたね。ゲーム対決は違うものでも良かったのでは…? それにしても男2人の温泉旅行は色気がないよねぇ~。(^^; お義母さんお幸せに。(^-^)2013/06/03
扉のこちら側
99
初読。表紙から中高生の夏休みの青春小説をイメージしたら、全然違かった。ゲームが出てくるからか、なんとなく人物の年齢にあっていない展開に思えてしまった。飛行機の車輪の話と温泉の描写はよかった。2013/04/20
まりも
94
ボクと妻のユキ、妻の友人の舞子さんと夫の吉田君。女同士の絆によって出来た2つのカップルは吉田君のプチ家出をきっかけに不思議な旅路へ向かう話。表紙を見る感じ、夏休みに読むのにぴったりだと思って読んだ本。イマイチ何がしたかったのか良くわからないし、山場も無い。ただ作品に漂うのんびりふわふわ―とした雰囲気は読んでいて癒されるので、息抜きに読むのには良いかもしれません。登場人物が年齢の割に子供過ぎるのもアレですが。内容よりも雰囲気を楽しむべき1冊なのかな。まぁ、それなりには楽しめたかと。2015/08/16
優希
89
とびきりキュートでほのぼのしました。マモルとユキ、舞子さんと吉田くんの2組のカップルの関係がいいです。女同士の絆で結ばれたカップル。吉田くんが家出をすることで、不思議な旅路に向かうのが楽しかったです。距離を縮めていく男同士に可愛らしさを感じました。ふわふわと話が進みますが、雰囲気が爽やかです。ひと夏が愛おしく思えますね。雰囲気が若い人向けかなという気がしますが、面白く読めました。2015/08/31
おかむー
82
ちょっと現実感からはズレたような登場人物が、ノスタルジーをくすぐるようなコトバで交わされる会話と、焦点の合わせ方がどこか不思議な描写でなんとも表現しがたい空気感をかもし出す物語。『よくできました』。でも表現しようのないこの雰囲気が俺なんだか好きだなぁ。しかしいかにも夏祭りっぽいこの表紙と裏表紙のあらすじは、あえてやってるのかなコレは…高校生or大学生のひと夏の物語と思って読み始めるとだいぶ「話がちがうぞ?!」と言いたくなることうけあい。読む側の感性によってかなり好き嫌いが別れるタイプではあるよね( ̄▽ ̄;2014/03/29