内容説明
N.Y.、サンフランシスコ、神保町、足どりも軽やかに向かう先はいつもその街いちばんの古本屋―。中目黒の小さな書店から、本を巡る新しいムーブメントを牽引し続けてきた著者の初エッセイ集。古書店主であり文筆家、現在は『暮しの手帖』誌の新編集長として注目される彼の、本から始まる「旅」の原点。出会いの喜びと、自由であれ!という今も変わらぬメッセージに満ちた、瑞々しい一冊。
目次
書きたいことがある毎日(アラジンの魔法に感謝感激雨あられ;僕が「きゃんどる」に行く理由;四二丁目の傑作;カレーもいいけどハヤシもね ほか)
本を探しにいくハナシ(やめられないブックハンティング;神田神保町の魅力的な古書店街をエリサと散歩;ヴィジュアルブックは神保町で!散歩しながら巡る古書店;ヴィジュアルブックの宝庫、ニューヨーク ほか)
著者等紹介
松浦弥太郎[マツウラヤタロウ]
1965年生まれ。東京都出身。「カウブックス」主宰。『暮しの手帖』編集長。18歳で渡米。アメリカの書店文化に関心を持ち、幅広く編集や執筆活動をはじめる。96年に帰国後、中目黒に書店「エムアンドカンパニーブックセラーズ」を開業。トラックによる移動書店で話題を集める。2002年、小林節正と「カウブックス」開業。06年10月より『暮しの手帖』編集長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた
21
初期のエッセイ。文章に巧さというかアクの強さがあまりなく、素朴な感じがして、本が好き、古書店が好きというのが真っ直ぐ伝わってきます。2014/04/09
だーぼう
20
本の表紙より、その文体にからだ中から冷や汗が出た。ようやくこの人から本の話をがっつり聞けた!ブログに感想を書きました。2017/10/09
><
14
初版2007年。松浦さんが大好きな古本にちなんだエッセイ。日々の生活の中でいろんなことに挑戦し、いろんなことに刺激を受け、気付きから自分の可能性をどんどん広げていかれる松浦さん。素敵だな。この本の中によく出てきた「神保町」「ニューヨーク」の街、そして古本屋さんの散策に行ってみたくなりました。2014/01/16
run
11
予備知識なく読み始めたら、あれ?なんだかすごく若い? 松浦さんの若き日のエッセイでした。別人のようと思ったり、やっぱり松浦さんだあと思ったり。ゆっくり古本屋に行きたくなった。2015/02/23
やまゆ
8
著者の若かりし頃、ビジュアルブックへの情熱が文章からあふれ出ている。過去に「翼の王国」や「ブルータス」に掲載のエッセイも載せられているが、その雑誌に合った文章とはこういう文章だというのが素敵に思える。2018/01/20