出版社内容情報
父が死に、天涯孤独となった美央。同居する恋人・ケイに暴力をふるわれ、行き場がなくなった美央を、幼なじみの彰吾が思い出の部屋に呼んで…。『通学』シリーズのみゆが贈る、眩しくて切ない純愛物語!
内容説明
父が死に、天涯孤独となった美央は、恋人・景の待つ部屋に帰るが、景に暴力をふるわれる。行き場がなくなった美央を、幼なじみの彰吾が思い出の部屋に呼び寄せる。まっすぐに愛をぶつけてくる彰吾に美央は戸惑いを隠せず…まっしろな部屋で見つけた透明なこの気持ち…10代の頃とは違う、これは恋?愛?大ヒット「通学」シリーズのみゆが贈る眩しく切ない純愛物語!
著者等紹介
みゆ[ミユ]
石川県出身。2010年『通学電車~君と僕の部屋』で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴンゾウ@新潮部
100
全編通して痛かったです。読んでいて辛くなりました。思春期に読んだらもっと感情移入できたのだろうか。2018/11/01
bookshelf_yt07
5
【あらすじ】唯一の肉親の父を亡くし憔悴した美央は、恋人・景のところへ行くが、些細な言葉で景からDVを受ける。景のもとから逃げた美央に手を差しのべたのは、美央への思いを募らせる彰吾だった。結婚しているにも関わらず、彰吾は美央へ愛をぶつけるが、彼女は戸惑うばかり。【感想】読んでいてモヤモヤした。天涯孤独となり、恋人のDVから逃げていた美央へ彰吾は愛をぶつける。しかし、彰吾はメンタルが安定しない、さとこと結婚している。さとこと離婚しないのは同情ゆえか。優しさを履き違えていると思ってしまった。2022/04/27
れると
4
ケータイ小説かその延長的な? お父さんが亡くなったりして話はけっこうシリアスなのだけど、「私」(椎名美央、看護師)のキャラクター(考えていることなど)に少し可笑しみを感じるというか。「私」のことを好きでいてくれた元同級生の彰吾の設定もちょっと面白い。お父さんがカタギではなく(「私」はそのお父さんにも気に入られている)、有名な商社に勤めている彰吾も実は……みたいな。お母さんは元銀座のホステスなのに(?)おいしいハンバーグが作れるとか。設定が渋滞しているような…2019/01/31
punto
4
もしかしたら中学生の頃に読んだら泣いていたのかも知れないけど、どうも純粋さを失って久しいせいか、誰にも感情移入出来ず、残念でした。結構省吾も煮えきらなくないか?うーん、何なのかなあ。とにかく、通勤中に読む本じゃなかった。車中で純愛ものはハードル高かったかも。2016/04/27
なつき
2
小説『君と僕の部屋 ~あの空でまだ君は待っている~』読了。な、なんて、傷の深い物語なんだ……冒頭から、くらくらするほどの傷。そして傷は癒されながらも深くなって結果的に増えていって、まあとにかく、それでいいの?と突っ込みたくなったりなんだりで、せつなくて、もうほんと傷の物語だなあ。2017/05/06