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出版社内容情報
歌姫は…わがまま娘!?
ニーナの憧れの歌手・リディア。平和を訴える彼女の歌声は、世界中から賞賛されていた。アンフレックでのコンサートにラビッツの出演を依頼した世紀の歌姫は実は…とんでもないわがまま娘で…!?
内容説明
ニーナの憧れの歌手・リディアがアンフレックでコンサートをすることに。幼い頃に野良戦車によって全てを奪われた彼女の、平和を訴える歌声は世界中から賞賛されていた。そんなリディアのコンサートへの出演依頼が、ラビッツの元に舞い込んできた!手の届かない憧れの存在に会えると聞き、喜びを隠しきれないニーナだったが『白い歌姫』とも呼ばれる世紀の歌い手は、実はとんだわがまま娘で…。ステージに立つことになったラビッツは、とんでもない衣装を着せられたり、慣れない歌に苦労したりと大騒ぎ!しかし、コンサートの影では、ある陰謀が進行していて…。
著者等紹介
兎月竜之介[ウズキリュウノスケ]
第9回SD小説新人賞大賞受賞。文芸サークル『明日から休講です。』の代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
19
世界の歌姫リディアがアンフレックにやってくる。さらにラビッツにコンサート参加依頼が来て大ファンであるニーナも大興奮だが、実物のリディアはかなりの我儘少女だった。リディアの無茶難題に頭を抱える中、リディアが正体を明かす…。リディア回。世界平和を歌う歌姫の実体は横暴少女。そんな横暴に振り回されまくるラビッツ,特に貧乳音痴(笑)のエルザはいじられまくってて哀れだったなwクーすら最初はあしらうもののスプライカのお尻ペンペンで一気に親近感湧くようになったねw父親のように親愛を抱くスプライカ、だけど正体は→2015/06/14
シュエパイ
8
戦場の歌姫と、裏切り者のお話、でした。戦争って、いつ、終わるんだろうね?まぁ、ポーっと考えると、人が全部死んだときだろうって思うのですけども。こんな風に信じられたら、同じことを思えたらって、思わないわけではないのですけども。せめて、歌うことができたら、それで平和なり幸せなりを感じられたなら、それはそれだけでも素晴らしいことだと、思うのですよ。2012/08/02
ころん
8
ニーナが大ファンである歌手・リディアが、コンサートのためにアンフレックにやって来る。それだけでも楽しみでしかたないのに、ラビッツはピジョンズと共にコンサートに出演することに。リディアにふりまわされつつも、すんなりとコンサート当日になって、「あれ?」って思ってたら後半の展開が。まさに怒涛の展開だなぁ、相変わらず容赦なくてエグい。平和を求める方法はたくさんあるし、どの方法が正しいのかなんて時間が経たないとわからない。でも、理想や夢を選び取る結末は、このシリーズらしくて良かった。2012/06/28
無銘
7
憧れの歌手との競演、なんて前回に引き続き生命の危機のないお祭り展開かと思ったら、後半のハードな展開に驚く。手段こそ褒められたものではないが、平和を求める心は本物であるが故に、彼らとのぶつかりあいが痛い。少しずつでいい、そんな悲劇のない世界に進んでいくことを期待したい。今回も実に面白かった。2012/11/11
ブリットダリル
6
戦後の核抑止力を彷彿とさせるお話。結果的には核を直接使うことなく、二国による冷戦は終わった現代ですが(と言っても、核保有国はまだたくさんあるけど)、戦後の人たちは核兵器をもつということに対して様様な議論をしたんだろうなって思うのでした。2012/11/07