内容説明
大きすぎる悲しみが故に、周囲との関わりを拒絶する少女―ラエスリール。その頑さが浮城という組織の中での彼女の存在を、許さざるものにしつつあった。そんなラスの心を癒すべく、セスランとサティンは温泉町の外れにある山荘を訪れる。だが、そこには彼らの訪問を快く思わない妖貴梛薙が邪な罠を用意していた。ラエスリール十三歳の夏。三人の心の葛藤を描いた表題作ほか一編収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桃水
7
2010/04/14:「忘れえぬ夏」でサティンとセスランが噂されるの無理ないかもとつい思ってしまったり。どうみてもサティンがセスランを尻にしいていることが多いような。 「霧魔の谷」ではラスと赤男の二人のシーンに頬がゆるみがちでした。2010/04/14
シュウ
6
サティンも悩みながら、当初はラスと接していたのか。翡翠の続きもあったものの、どうなるのかしら。2017/10/03
香穂
4
「闇主さんてば、まるで紫の上計画を実行してるではないか!」と再確認した短編。もうひとつも、信じられないくらいの糖度の高さ(シリーズ比)に…ご馳走様でした。事件そのものはやり切れなかったけど。2011/03/10
Natsumi
3
図書館
みきっち
2
小さなラスとサティンとセスランの夏休みの話。サティンの根気強さがすごい。そして、セスランはどこまでお見通しなんだろう。何にしてもこの2人がいたから、状況は好転したのだなあと思う。 霧魔の谷は、物語自体はとても悲しくて、やるせない気持ちにさせられる。。が、2人のやりとりがなんか甘くてねー。2022/12/06