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内容説明
レモン色の前髪が熱を持った次の瞬間、誠志郎の背に突然空から何かが降ってきた。それは一糸まとわぬ、生れたままの姿をした十四、五歳の美少女。度肝をぬかれた誠志郎と和宏だったが、さらに驚くべきことに、この少女の髪が、風もないのに生き物のようにざわりと蠢きだしたのだ。とりあえず様子を見て、ヤミブンに相談を持ちかけようとした誠志郎だったが、言い出せずにいるうちに急な仕事を命じられる。秋田の神社にある宝物館で、人魚のミイラが悲鳴をあげるというのだが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chatnoir
17
H7年の本、読み返し。漸く今まで数巻に渡って戦ってきた相手の全貌が見えてきた巻。ヤミブンと御霊部との確執も表面化してきた感あり。でも、少年たちは垣根を越えそうで楽しみ...って、一回読んでいるんだけどね(笑)サブの話は鎌倉のカッパのミイラ。 面白かったのは安徳天皇女児説。本人にはなんの悪意も落ち度も欲すらないのに悲劇的な最後だったね...波の下には都があったのかな。2020/11/06
よっしー
12
一気に話が進んでいきましたね。敵であった苑の助言、御霊部の絡み、そして「お姫様」の願い。色々と小出しににはなっていますが、逆に展開が気になりますね。 にしても…飛鳥井くんの残念っぷりは見ていてなごみますね。出来る子な筈なのに、彼らと関わると不憫な結果しか得れない気がします。2019/01/20
月華
5
図書館 1995年9月発行。再読。色々な意味で美佳子が結構強いです。珍しい克也の心情が出てきました。かわいい子ほどいじめたくなる、ということなのかな。思っていたよりかなり本気で誠志郎のことを心配していました。意味深だった誠志郎の秘密は結構あっさり出てきました。実は御霊部は最初から重要な役割だったのかな、とちらっと思いました。苑が好意的でちょっとびっくりしてしまいました。イラストもかなり穏やかな顔です。エリ子は「おばさま」と呼ばれることには反対しないんだな、と読んでいて思います。2015/04/15
めぐみこ
3
【再読】柊ちゃん受難の巻。彼は押しの強い若者にホント弱いなぁ。苑が憑き物が落ちたように穏和でちょっとびびる。でもこっちが本来の性格だったりして?2011/11/01
月見里
2
再読~って書くつもりだったんだけど、登録してなかった(おいおい!2012/09/13