扉を開けて

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扉を開けて

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784086090438
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

あたし、秘密がある。他人の精神をあやつれて、目で見ただけで物を動かせる。月の満ちる時は特に力が強い。そんなあたしが予知夢を見た。扉の向こうで大勢の人が、あたしを“ネリューラ”とよんでいるのだ。それが、正夢となって…。赤い魔の月が輝く時、扉が開く…。そしてあたしはヒロインになる―。異世界、ヒロイック・ファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

27
新井さんのSF3冊目。やっと空想科学小説にも慣れてきた感じ。特殊な能力を持っているもの3人が集まって3拍子揃ったとたんに世界が変化する。戦いとは無縁の世界でのほほんと生きていた者と、戦い血を流す事で生きることを実感する者。能力の中の見えない糸で結ばれているような・・・絆ができていく。どんな作品が出来がよいとか私にはまったくわかりません。ただ、読んでいてその世界に入り込みやすいものが作品性が高いのではないかと思っています。若い頃は怖いものナシだから思い浮かんだままを書くことができる。新鮮な作品だと思う。2011/02/06

八子@ちょっと復活

12
超能力者3人が異世界に飛ばされ、そこでは主人公が伝説の女王として扱われ……という話。著者の新井素子さんには、少女小説の歴史を調べるとしょっちゅう名前が出てくる方というイメージがあります。実際に読んでみれば確かに、キャラは立っているし、女の子の一人称で入り込みやすい文章だし、気軽に手に取れる感じ。今読むと時代を感じたりもしますが……。でも面白かったです。敵をばっさばっさ倒していくネコは安心して見ていられます。たぶん今で言えば、異世界トリップ主人公最強ものなのだろうなあ。2013/08/24

舟江

3
夢の中の出来事なのでしょうか。痛快○○漫画を読んでいるような本でした。男子学生がハイライトを吸い、女子学生がセブンスターを吸うという記述から、作者は私より少し若い方なのかなあと思いました。私の学生時代は、女性が公衆の面前でタバコを吸う事はありませんでした。でも懐かしさを感じました。2016/10/04

7a

3
「くますけと一緒に」「おしまいの日」から新井素子に入った私にとって、この本は「一体何??」だった。彼女独特の体言止めや文節ぶったぎりは良いとしても、この少女漫画のような世界観は…これをライトノベルっていうのかな?もしかして。しかし、話の閉じ方は見事だった。今日とは違う明日を自ら作り出していかなくてはいけないという、教訓を以て話は終わった。若干二十歳でこれを書いたっていうんだから大したものだな。それにしてもナルニアに影響されてるのがありありだなぁ。2011/04/19

朱音

3
昔コバルト文庫で読んだ気がする。もちろん文章のうまさとか構成力とかは、まだまだ未熟、でしょう(これ書いたとき、二十歳だったそうだし)でも発想とかストーリーの中に秘められた何か、は本物だと思う。今この話をリライトしたら、きっとこの三倍くらい書き込まれるかも?(ちょっとあっさりしすぎかな、という感じがしないでもないし)主人公およびその他登場人物のキャラがたってるのは良い。2003/02/03

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