内容説明
長明は世の無常を格調高い名文に綴り、兼好はユーモアとペーソスに包んで人生の真実を衝く。行間を読む確かな筆に、二大随筆の深みがいや増す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
17
抽出の訳ですが、ところどころに懐かしくなる話もあり、久しぶりに方丈記や徒然草を読みたくなりました。2021/08/11
pippi
0
原文がないから、タイトル通り「作家永井路子解釈の方丈記・徒然草」となる。分量は原文の量からして徒然草に多くの頁をついやすのが当然至極だが、解説の小泉和氏は「方丈記」に重き配分を置く。中世とは、人びとの、またわたくしの、生きる態度を文芸の問題とした時代である、と。鴨長明の経歴とその時代に充満する空気感とを織りあわせ、その明晰さを語る。余情なぞ執のひとつ、切り捨てねばならぬ、と射抜いた目でもって筆を擱いたごとき終章。まるでグレン・グールドが弾くバッハ「未完のフーガ」を聴き終えた瞬間の、奈落の深淵を見た凍寒の美2012/09/26
Noriko S
0
現代語訳の方丈記、徒然草。ある程度原文を知っているので、こういう風に訳するのかと思いながら読めた。徒然草は知らない内容も多かった。現代に通ずる内容も多く、興味深く読めた。2022/03/23
みやの
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訳注が多くて読む気があまりおこらず、途中で断念。2021/04/10