内容説明
日常の存在である「茶」だが、中国の茶文化は世界をめぐり歴史で果たした役割は大きい。膨大な文献と現地取材を重ね人類に「ゆとり」をもたらした姿を発見する読売文学賞受賞作。名作「儒教三千年」と自作漢詩集「風騒集」「麒麟の志」を収録。
目次
茶事遍路
儒教三千年
風騒集―陳舜臣詩歌選
麒麟の志
断簡拾遺
対談 自作の周辺―文明の華としての詩と茶と思想（陳舜臣ＶＳ稲畑耕一郎）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tama
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全集の中の一つ。今回も読み終わるのに時間がかかった。なにしろ中身の量が多いから。中国茶の話（ウーロンやらアメリカ独立のもとになったボストン茶会事件やアヘン戦争にまで広がる）、儒教の話（殷での芽生えから現代まで）、ご自身の漢詩と3つのテーマに分かれている。こういう内容でもぐいぐいと「読ませ」ますね。図書館の返却期限を1日オーバーし読了。全編小説やらエッセイの他の巻よりは早い。他のはほぼ3週間ペースだったし。2013/02/17
