内容説明
大陸中原は神々が君臨した神話時代から堯、〓の伝説時代へ。夏・殷と歴史は重なり、暴君紂王を周が倒すが東西に分裂し、春秋戦国の大動乱へ。始皇帝が統一した秦もあえなく滅び、項羽を破った劉邦が漢を創建。波乱万丈の中国史・開巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
2
これはとんでもなくすごい本に出会えてしまったような気もする。それプラス、自分がこの数年間読書を続けてきたからこそきちんと楽しめるということもあるかな。中国の壮大なる歴史を、神話時代から物語る超大河小説。上巻は神話から中華が世界一となる直前までのお話。当然すでにこの時点で多大なる英傑が誕生しては亡くなる。それでいて女傑の濃さというのは男性に勝るとも劣らず、流石に歴史に名を残しただけはある。これから中巻、下巻と読むのが楽しみで仕方がない。名作というのは、何十年経とうと面白いと呼べるものであるの見本。2021/10/23
カツドン支持者
1
始めに中国神話に触れ、最古の王朝殷の滅亡から漢の名君武帝の青年期までを本書は扱う。駆け足で歴史を巡るので出番は少ないにも関わらず登場人物の個性をしっかり描かれており面白い。又どんな魅力的な人物でも時代が変わりお役御免となればあっさり退場するのが潔くていい。大勢の登場人物の中でもやはり伍子胥、始皇帝、劉邦、張良などの有名人はエピソードが濃く魅力的に映る。個人的に韓非子の吃音にめげない向上心とその裏腹なナイーブさに魅力を感じた。2017/12/02
銅
0
「酒池肉林」を野外バーベキュー・パーティーと書いてしまうセンスがとても良いと思います。2015/06/13
R
0
読みやすくおもしろい。筆者の力量が高いのもあるけれど、歴史そのものが読んで面白いものだから。それにしても、社会制度や科学技術が進歩しても、人間の本性はかわらないんだなあ。2009/08/29