出版社内容情報
他の生物に寄生するのは怠惰な生き方なのか?
3巻上は暗い土の中でカブトムシの幼虫を一瞬にして仕留め麻酔をかけるツチバチや、産卵管を他のハチの巣に突き刺して卵を寄生させるシリアゲコバチなど様々なハチの本能の神秘を教えてくれる。
内容説明
寄生するハチは本当に略奪者なのか?博物学の不朽の名著完訳版。
目次
1 ツチバチの狩り―地中で獲物を追いかける
2 ツチバチ幼虫の危険な食事―獲物を殺さずに食べ進む
3 ツチバチの繭―狩られるものたちの生理と生態
4 ツチバチの狩りの困難さ―どうやって土の中で獲物に麻酔をかけるのか
5 寄生者と狩人―壮大な略奪行為
6 巣の乗っ取りと寄生の起源―寄生バチとヌリハナバチ
7 ヌリハナバチと寄生者―自分で巣を造るもの、他人の巣を使うもの
8 ホシツリアブ―ヌリハナバチに寄生するもの
9 シリアゲコバチ―腹部に、複雑に収納された長い産卵管
10 オナガコバチ―泥の巣に産卵管を深く刺し込む寄生バチ
11 ホシツリアブの幼虫―成長段階で二つの型をもつ幼虫の暮らし
著者等紹介
ファーブル,ジャン=アンリ・カジミール[ファーブル,ジャンアンリカジミール][Fabre,Jean‐Henri Casimir]
フランスの博物学者。1923年、南仏ルーエルグ山地のサン=レオンに生まれる。少年時代から生活苦と闘いながら勉学にいそしみ、師範学校に進学。教師になってからも独学で数学、物理学、博物学を学び学士号を取得。昆虫の行動観察に目ざめ、研究論文を次々に発表。五十五歳のとき、広大な庭をもつセリニャンの家に移住。自らアルマス(荒地)と名づけた自宅兼研究所で昆虫の観察に打ち込む。その前後三十年間の記録が『昆虫記』(全十巻)である。1915年、アルマスで永眠。享年九十一
奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
フランス文学者。作家。1944年、大阪市に生まれる。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。主な著書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、『斑猫の宿』(JTB紀行文学大賞)などがある。ファーブルについての著作も多く『博物学の巨人アンリ・ファーブル』〈ジュニア版〉『ファーブル昆虫記』(全八巻・産経児童出版文化賞)などが多くの人に愛読されている。「NPO日本アンリ・ファーブル会」を設立。東京の自宅に昆虫の標本やファーブルの資料を展示する「ファーブル昆虫館」を開館。埼玉大学教授。日本昆虫協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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