三浦綾子全集〈第11巻〉

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三浦綾子全集〈第11巻〉

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  • サイズ A5判/ページ数 592p/高さ 23X16cm
  • 商品コード 9784079380317
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

内容説明

信仰の道一筋に歩んだ偉大なキリスト者西村久蔵の壮烈な生涯を描く「愛の鬼才」、現代の家庭が持つ様々な問題を鋭く切り込んだ家庭小説の傑作「青い棘」「水なき雲」など、著者の豊かな小説世界を贈る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

41
<珍版 舌切雀>タイトルの作の絵本があるそうだ。舌切り雀の昔話をキリスト教と合わせた作品。子供たちが読むと、もしかしたら昔話よりも喰いつきそうな気もする。三浦さんのキリスト教普及に対する気持ちも感じられて改めて信仰心の無い私でも、人の心、信ずることについて考えるきっかけとなった。絵本を見て見たい気もする。2012/09/10

あつひめ

38
<青い棘>棘・・・という言葉を使うことで、それは大きなことではないけれどいつまでもチクチクジワジワ痛みとも呼べないいずい感じを残す出来事が起こりそうな予感を感じさせた。夫婦や家族・・・人間関係なんて単純明快であるわけではないけど、あまりにも男と女の気持ちの違いが明らかで人間の身勝手さをよく表現している・・・と感心してしまった。いつもならどこかに信仰に傾いていくくだりがあるのだけど、今回は・・・おぉおお、この人が・・・そう来たか・・・みたいな新鮮さを受けたのは私だけかなぁ。2012/09/10

あつひめ

35
<愛の鬼才>実在した西村久蔵氏を軸にした物語。信仰する心を持っている人は北海道にたくさんいる中で、この西村さんを選んだ三浦さん。それは、この西村さんの心意気や活動をキリスト教に触れたことが無い読者にも知らせることで、どれだけこの世の中の不安を和らげたり進行する人たちの心の支えになったかを伝えたかったのかもしれない。信ずる心の強さを改めて感じさせられた気がする作品でもある。2012/09/10

あつひめ

31
<水なき雲>夫婦ってこんなものなんだろうかから始まり、家族って、親子ってと少しずつその波紋を広げてしまった。お互いの事を知り尽くすのって本当に難しい。何気ない言葉が心の棘となり少しずつすれ違いになっていく。その溝を埋めるために夫以外の人に思い入れる。それが別の人であったり子供であったり。自分が愛する者は全て自分の所有物のように考えがち。でも、実際には心を持った一人の人間でもある。その中に人の心のエゴや真心のありかを三浦さんを探しているのかもしれない。言葉にしないことで相手を不安に陥れることもあるんだな。2012/09/10

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