三浦綾子全集〈第3巻〉

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三浦綾子全集〈第3巻〉

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  • サイズ A5判/ページ数 518p/高さ 23X17cm
  • 商品コード 9784079379595
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

内容説明

青春の彷徨と信仰に至る道のりを描いた自伝小説の傑作「道ありき」とその続編「この土の器をも」他を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

37
<道ありき>三浦綾子さんの歴史をたどるような作品だった。健康と言うものがどんなに幸せなことであるか、と同時に人を愛する、愛されるに値するような人になる難しさ。命は永遠のものでないからこそ、今が大事でもあり・・・。全集1、2巻とは違った三浦さん自身を目にする作品が多いような気がした。約束をしない・・・できるかどうかわからないことを口にして相手を縛り自分の心も縛ることをヨシとしない、その思いやりは本当に心の強い真実を求める人なのだなぁと感じた。私はすぐに指切りをしたくなる。それは安心を求めてしまうから・・・。2012/01/25

あつひめ

36
<この土の器をも>これも三浦さんの自叙伝のような作品。夫婦の暮らしぶりお互いの思いが書かれている。今では耳にしないような病に侵されて人生の半分以上を床の中で暮らすような日々が続いた人にとって結婚とはいったいどんなものだったのだろう…と改めて考えさせられてしまった。三浦夫婦の信ずる宗教。それはこの夫婦の生きる道だったのかな…と思ったり。まだまだ全集は続く。これからどんな三浦さんが出てくるのか楽しみでもある。2012/01/25

あつひめ

35
<裁きの家>家族のドロドロしたものを思い切り書き連ねたような物語。誰しも自分が一番可愛くていつも幸せの中心で居たいと思う。それにしてもお互いの腹を探りながら暮らすとはここまで醜い関係になるのかぁ…と驚きのため息しか出てこなかった。まるで昼メロ。でも、三浦さんの手にかかると「人間の持つ美と醜は一対…一人の人間がどちらも持っているんだよ…あなたもね」とあざ笑われているような気がしてしまう。三浦さんは本当に人の心の隅から隅まできれいな部分も汚い部分もよく心得ているんだなぁと驚いてしまう。2012/01/25

あつひめ

34
<病めるときも>私は一度も聖書と言うものに目を通したことはない。ただ、今回三浦さんの作品で聖書の中の内容をたとえ話のような小説形式で読ませてもらっているような気がした。世の中には悪人と善人しかいないような気もするが、実はどちらも紙一重で同じ人間。見方によって善にも悪にもなりうる・・・。病めるときも健やかなるときも、共に手を携えることができたら本当に穏やかな日々を送れることだろう。人は欲張りでいつも晴れた日ばかりを望む。雨も必要だと言うのに・・・。2012/01/25

あつひめ

32
<どす黝き流れの中より>黝き=あおぐろきと読むそうだ。いろんな本を読んできているけど難しい読み方の字もあるんだなぁ・・・とひとつ勉強になった。赤ん坊の頃にさらわれて生みの親と離ればなれとなり再会を果たす。ただ、それは本人には幸せなことであるかどうか・・・とても難しいことでもある。立場変わればということで。知らなくても良い道を運命によって歩かされてしまうことは、もしかしたら人間の人生の中では多々ある事なのかもしれない。ただ、それに本人が気づいていないだけで・・・。心の中は身内ですらわかることはできないのだ。2012/01/25

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