ぼくたちの近代史

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ぼくたちの近代史

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  • 商品コード 9784079275477
  • NDC分類 914.6

内容説明

本書は、橋本治スーパー6時間講演会「ぼくたちの近代史」(於:池袋コミュニティ・カレッジ,1987年11月15日)の内容に補筆したものです。鬼才橋本治が語り尽くした「近代の検証と行方」の感動の書。

目次

第1部・新人類の曙と保留印の女達の前近代(マクラの全共闘;新人類と高校性ベ平連;スカートをはいた男の子と、オジサンとオバサンと、少年少女;東大闘争の話;安田講堂で終わっている ほか)
第2部・リーダーはもう来ない(バカな私;オバサンは…;父親のいない後家の時代;リーダーなんかやりたくないもん;たった一人の近代自我 ほか)
第3部・原っぱの論理(メンドクサイことなんか知らない;女ばっかりやたらいた;我が祖母、橋本千代のこと;近所にも子供達がいた;そこに原っぱがあった;世界で、一番幸福だった時代;原っぱが遠ざかる日;中学だって遊んでた;“大人”は判ってなんてくれないんだ;原っぱという社会がほしい;少年の為に)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

道楽モン

22
全共闘世代だが、個人的にはまったくのノンポリであった橋本治による講演の書籍化。話し言葉を最小限の修正で文章化している様で、それはそれで読みづらい。とはいえ臨場感バッチリ。で、橋本治はここで、かなり腹の底までさらけ出している。第3部の「原っぱ論理」が主目的であり、それに至るまでの前半に、全共闘と同世代に対する分析、自らの近代である昭和30年代の社会と精神構造を語る。つまり彼の立場からのその時点での総括だ。それを踏まえた上での論理は、現在まさに社会が目指すべき指針となっている。37年前の予言。恐るべし橋本治。2024/04/30

makoto018

5
1987年に行った6時間講演の書籍化。橋本治はムズカシイ。語り口や意表をつく秀逸な例えなどが好きで、昔好んで読んだけど、ある瞬間訪れる2段階ぐらいの飛躍についていけなくなった。本書もそんな傾向はあるけど、最後の第3部・原っぱの論理は面白かった。原っぱに集まった子どもたちで遊ぶのは、年齢やジェンダーも関係なく、性格や特技を生かして役割分担し、ゼロから無限大の遊びを考えて回していく。思えば、現代の、ワークショップ、大人の部活、サードスペース、居場所も「原っぱ」の再現ではないか。やはり不世出の思想家だった。合掌2019/03/04

ミスター

2
しかし、今の時代「原っぱの論理」で作ろうとするとNPOだったりになっちゃうほどおたんこなすになるわけで、ここで橋本治が批判している党的なものも必要だよなと思う。2019/09/11

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