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出版社内容情報
魔物と天使が平和に暮らす都市――ロンドン。そのロンドンに3人の人間――ヴァレス、ラルフ、モイラが侵入してきた瞬間から事件は始まった。
声を抜かれて次々と殺されていく魔物たち。そして仲間たちを救うため魔族の青年・アモン、盲目の少女・クラウゼル、猫娘・フィル、そして正体不明の男・警部が立ち上がる!人間と魔物との壮絶な闘いの中、遂に明らかになる3人の人間の真の目的!! 果たして人間の陰謀を、魔物は食い止めることができるのか?
大戦前のロンドンを舞台に、川上稔が贈る都市シリーズ第2弾。ついに登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュエパイ
4
人に尽くすことを存在意義とし、自ら進化してきた自動人形たち。詞を、皮膚を、味覚を、感情をそなえ、けれど瞳をひらく必要だけを感じなかった彼女。一番嬉しい言葉を、一番大事な人にかけてもらえたから……記憶は失われても、心が失われてはいなかったから、だから初めて瞳を欲した。きっとそれは、生まれてはじめて、自分の幸いのために進化を欲したから。・・・後の巴里で、死ぬために涙を流した自動人形たちの話を浮かべながら、幸せな波だってなんだろうと想いつつ読み返していました。2011/06/28
ちよざと
2
都市シリーズの二つ目、まだ分厚さも控えめな頃の作品です。舞台は打って変わって書籍の中に生き残った魔族たちが暮らす街、倫敦。そこにやってきた人間たちが自分の計画のために魔族たちを狩ろうとし、それに巻き込まれていく魔族の青年アモンと行動を共にする盲目の女性の話です。アモンの排他的な姿勢から、徐々にクラウに心を開いていく様子はほほえましく、そして最後に大団円を迎えたのは心底よかったとは思います。1巻完結なので話はシンプル。ただ、終わクロで出てきたザイン・フラウという単語がここでも登場。それが気になる所です。2014/04/10
TEANの残骸
1
【再読】薄いな……物理的に。しかし2作目にしてすでに進化する自動人形とかどれだけ世界観作り込んでるんだろうな、と。3rd-Gで人の代わりに作られた人形が、先の世界で人へ進化すると考えるとなかなかおもしろいもので2015/11/26
number1111
1
氏の二作目。シリアス路線のため、氏独特の難解な設定がより目を引くようになっている。正直わけがわからない。ただ、ストーリー自体は単純明快なので、物語を追うだけであれば、それほど問題はないであろう。2014/06/03
TEANの残骸
1
架空都市倫敦。個人的には境ホラが先にあるので、なんとなくイメージがついたが、こちらが先だったらちょっとしんどかったかも。 この本のほうが自分より地味~に先輩なことを発効日見て知って、少々驚いておりまする。 アモンとヴァレスの男同士の対比もそうだが、モイラとクラウゼルほほうが印象的。モイラ・・・本当にそれでよかったんすか・・・2013/12/01