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二人目の母親になっている日本の男たち

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784072411179
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

父親の育児参加が声高に唱えられ始めて、ずいぶんと経ちます。確かに、子連れで歩く夫婦をよく見かけるし、デパートの休憩室で子どもの面倒を見ている若い父親の姿も珍しくありません。幼稚園や学校の運動会などの行事に参加する父親たちも、もはや普通です。しかし、その姿は単に「母親が二人いる」にしか過ぎません。父親が、母親の肩代わり、もしくは手助けをしている状況が現代の子育てのさまざまな問題を引き起こしているのです。本来、父親と母親の育児についての役割は、各々違います。母親が、子どもに安心感を与え、母港として帰還するものだとしたら、父親は、社会性を与え、外の世界へ向けて一歩を踏み出す後押しをする役割を担っているのです。子育ての目的は、「一人前の社会人」を育てることです。つまり、自立できる人間をつくることです。ところが、母性しかない、もしくは強すぎる家庭では、子どもの社会性は育ちにくくなります。ひきこもり、パラサイト……いずれも、外の世界とのコミュニケーション能力が欠けていることが原因です。そして、それは日本独自の「母子密着型育児」の結果です。今ほど、育児においての「父親力」が問われる時代はありません。

内容説明

日本の子育てにおいて、今ほど、父親の力が求められている時代はない。子どもが自立していく過程で、父親の影響がどれほど大事なのかを認識してほしい。母親の手伝いをしているに過ぎない父親の下では、子どもの「社会性」は育たない。この本では、父親にしかできない役割を、わかりやすく述べている。

目次

序章 社会的に未熟な親たち(子育てがヘタだから、虐待は起こる;愛情だけで子育てはできない ほか)
第1章 「父親」がいない家庭(ポール・オースターの『孤独の発明』;キレやすい子と父親の関係 ほか)
第2章 父親と母親の役割の違い(いちばん古い記憶;危険を避けることを学ぶ習性 ほか)
第3章 二人目の母親になってしまっている父親たち(外へ出て行く力を教えられない父親;母子密着型子育ての弊害 ほか)
第4章 実践!父親塾(絵本を読んで聞かせよう;怖い絵本の効果的な読み聞かせ方 ほか)

著者等紹介

正高信男[マサタカノブオ]
1954年、大阪に生まれる。78年、大阪大学人間科学部卒業、83年、同大学院人間科学研究科博士課程終了。学術博士。アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、ドイツ・マックスプランク精神医学研究所研究員、京都大学霊長類研究所助手を経て、現在、京都大学霊長類研究所教授。専攻、比較行動学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

13
その時その時を何かに集中する。集中することで切り替えることができる。子どもはそういった存在なのかもしれない。今、目の前にあることだけに集中することで、社会の不安とか世界の行く末とかを永遠と考えなくて済む。私は今までお酒で忘れることに成功していたけど、それは身体に悪いからそうじゃない方法を模索していて、とてもつらい。それはその通りだと思う。だってお酒ほど簡単に今を忘れて、いつかになって、気づいたら朝になる。そうしたら、目の前のことに集中して、夜になったら、お酒に逃げればいい。そうであったはずなのに、どこで歯2023/06/11

Katsuaki Mori

0
2016/03/09-2016/03/122016/03/12

yururu

0
2010/04/08

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