出版社内容情報
秀吉は家康の上洛をうながすために、生母・大政所を人質として岡崎に行ってもらう。
これの呼応して、家康は上洛、両雄は義兄弟となる。
秀吉は九州を平定、朝鮮出兵をするが・・。
豊臣家の実子・秀頼が誕生するも、太閤・秀吉は没す。
豊臣家の衰退とともに、次代を担う諸大名が動き出した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶのぶ
20
「小田原評定」、「朝鮮出兵」、「石田三成」、「関ヶ原」と徳川家康の充実期。「筆と紙」、乱世に戻さないための布石の家康の考えがすごい。徳川の家臣団が充実しているのとは異なり、秀吉は、やはり寄せ集め感がある。また、北の政所派と淀殿派、武闘派と奉行派に別れていく、そこを家康が上手に使っていく。家康が戦闘に出ずとも、思惑通りすすんでいく。人材活用がすごい。石田三成の餌を与えておけば動く、そうではないところや「関ヶ原」の分析も面白い。家康の今までが効いてきている。(小牧・長久手の戦い)原作も読みたくなる。2023/04/16
ユーさん
9
家康と三成の人心掌握で一気に差が付いたと思わせる巻でした。事の本質が何処に存在しているのかを的確に判断し、「指示を出す」又は「敢えて出さない」の実行力は、並大抵では無く、多くの家臣から長年に亘り信頼されて来た証でもあるでしょう。2024/03/15
kadocks
3
関ヶ原まで。ちょっと短くし過ぎな感もあるが、家康が戦乱の時代を生きてからこそ、数々の成功だけでなく失敗があったからこその人間性が描き込まれていて感心する。石田三成と言う馬鹿男がいたからこその平和な江戸幕府に繋がっていくのだろう。それにしても秀吉にしろ三成にしろ絶妙な悪者として描いてるよね。今では色々史観も変わってきてるからこんな単純じゃないが。それにしても面白い。ハマってしまった。2024/03/31
bittersweet symphony
3
前巻前半の本能寺の変から関が原まで18年しか経っていない(その間に秀吉の天下取りがあって朝鮮出兵があって)という事実には頭がくらくらしますね。ここから大坂の陣までが15年というのもあれですが。 人材登用術的に昭和のビジネスマンが原作本を読んでいたのも納得の内容ではあります。2023/04/15
ぺしみち
2
漫画だと、関ヶ原までサクサク進むな。山岡荘八歴史文庫:11巻467頁~18巻407頁2023/11/22