パレードのシステム

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パレードのシステム

  • 高山 羽根子【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 講談社(2023/01発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 176p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065303597
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

鮮明で美しく、静謐かつ余韻に満ちたレクイエム、芥川賞作家の新境地。
人生はパレード、荘厳な魂の旅路。台湾と日本、統治と戦争の歴史に及ぶ記録と記憶の軌跡――。

祖父の自死をきっかけに実家のある地元に帰った美術家の私。祖父が日本の植民地だった戦前の台湾に生まれ育った「湾生」と呼ばれる子どもだったことを知り、日本統治下の台湾について調べ、知人からも話を聞き、誘われるまま台湾を訪れることになる。祖父の自死の原因、理由を探り、自身のルーツ・アイデンティティを確かめるための台湾訪問だが、何かに導かれるように台湾先住民の系譜にある人物の葬儀に参加することになる。日本とは全く違う儀式や儀礼、風景に触れるうち、戦争や生と死・祖父の思い出・美大時代唯一の友人の死、様々なイメージが想起され喚起されていくのだった。

内容説明

祖父の自死をきっかけに実家のある地元に帰った美術家の私。祖父が日本の植民地だった戦前の台湾に生まれ育った「湾生」と呼ばれる子どもだったことを知る。日本統治下の台湾について調べ、台湾人の知人梅さんに誘われるまま台湾を訪れる。梅さんに導かれ地方色豊かな当地の葬儀に参列し、日本とは全く違う台湾の風景、死生観、儀礼に触れていく。

著者等紹介

高山羽根子[タカヤマハネコ]
1975年富山県生まれ。2010年「うどん キツネつきの」で第1回創元SF短編賞佳作を受賞。2015年短編集『うどん キツネつきの』が第36回日本SF大賞最終候補に。2016年「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞大賞受賞。2019年「居た場所」で第160回芥川龍之介賞候補、「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」で第161回芥川龍之介賞候補。2020年「首里の馬」で第163回芥川龍之介賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いつでも母さん

133
ふぅ。タブーには全部理由があると梅さんは言う。なぜかその梅さんの言葉が私に残った次第。生と死の人の営みの中、人の数だけ死生観はあるね。日本と台湾の儀礼に思う本作は、芥川賞作家の作品だったの・・ってことで。2023/02/17

fwhd8325

83
これまでに読んだ高山作品の中で、一番難しいと思いました。しかし、このあふれるような物語は、快感に繋がる。ラストの数ページ、それに凝縮されいるようです。今までの作品も、どれだけ理解していたかは疑問だが、高山作品には、読後の心地よさがある。2023/05/06

itica

79
祖父が亡くなり久しぶりに帰郷した「私」は、遺品を整理した従兄弟から、祖父が日本の植民地時代の台湾生まれであることを知らされる。その後、父の葬式で台湾に帰る知人に誘われ、渡航することに。日本とは似て非なる台湾の風景、故人の弔い方。遠い昔、日本人が住んでいたと言う地にて「私」が思う様々なこと。決して主人公の思いを理解できたとは言い難いが、悩み続けることもまた、生きている証なのかな。などと自分なりの答えを出してみる。 2023/02/06

とよぽん

77
これだけの紙幅で、こんなにも深くて複雑な問題を語っていることに驚いた。アート、台湾統治、文化、習慣、生と死、ミュージアム・・・かなり後半になって、ようやくパレードが何を指すのかおぼろげながらわかってくる。そして、最後の15ページぐらいが、すごい語りだった。高山羽根子さん、恐るべし。2023/03/26

chimako

70
本を読み始めた時、台湾旅行の計画中だった。故宮博物院や豆花やかき氷や天灯上げが台湾そのもので、観光地を離れた人々の暮らしは気持ちの外にあった。このタイミングでの読書。民族的な風習、50年にわたる日本の統治時代、人の死に関わる儀式……全く念頭になかったものが一度に押し寄せた感がある。それらが芸術と言う、こだわりのあるの視点で色付けされていく。突然亡くなった祖父は台湾生まれだったと知った主人公がそのルーツを求め台湾に行くが、その根底にはピタゴラ装置を使用した友人の自死がある。物語の本質はわからずじまいか。2023/06/12

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