内容説明
血塗れの遺体、心臓と羽根が載った天秤、禍々しいメッセージを意味するヒエログリフ―公安部に異動した鷹野秀昭が初めて挑む連続猟奇殺人事件。ようやく実行犯の一人を確保するも、主犯「葬儀屋」の正体は依然として掴めない。捜査協力者の獲得を命じられた鷹野は、市民を危険な場所に送り込む行為に戸惑いを覚えながらも任務を遂行するが…!?僅かな手掛かりを“分析”し、命懸けで犯人を追う公安警察・鷹野の激闘を描くシリーズ第2弾!
著者等紹介
麻見和史[アサミカズシ]
1965年千葉県生まれ。立教大学文学部卒業。2006年に『ヴェサリウスの柩』(創元推理文庫)で第16回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。大学の解剖学教室を舞台にした医学ミステリーで注目を集める。今後さらなる活躍が期待されるミステリー界の気鋭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこみん
60
公安に入った鷹野が主人公の第2巻。捜査協力者(エス)の確保等、刑事時代とは異なった方法に戸惑いながらも任務を遂行する鷹野だが、殺害方法が今迄とは違う次の被害者が。主犯「葬儀屋」は誰なのか。ドキドキしながら読み進むとラストより90ページ程前で犯人が判ってしまって、この後どうなるのかと思ったら… 佐久間班は公安の中でも寄せ集めのチームの設定。彼らの(特に沙也香)過去も少しずつ明かされ読者の私も馴染んできた。でも刑事塔子とのコラボはないのかな。2021/07/17
あっちゃん
38
コレ思いっきり前作の続きじゃん(笑)前後編、上下巻と記してくれればいいのに!エスの事についてはまだ厳しいけど鷹野もメンバーに馴染んで事件に集中( ̄ー ̄)2024/03/24
らび
36
公安という特殊な環境と事件に対するアプローチが中々馴染めない。2作目ということで佐久間班のことが見えてきた。鷹野が追い求めていた沢木の事件がようやく解決をみたことは良かった。でもエスの扱い方で負担が増えてしまいましたね。根本的に鷹野に公安は向いてない。読むほうも漠然とした不満を抱えてしまうのですが、別の公安から見ればきっと佐久間班は異端かもしれない。鷹野の存在が中和となるのか?そしてまさかここで「新世界秩序」が出てくるとはね。別物だけど。。2021/08/09
きさらぎ
31
前作からの事件が解明されてよかった。鷹野も公安で自分の立ち位置を見つけ、いい感じのチームになってきてる。これはこれでシリーズとして(この後も続くなら)楽しめそう。 でも鷹野の中で塔子は過去の人になっちゃったのかな。淋しいなぁ。2022/01/22
達ちゃん
31
気になっていた続きが読めました。鷹野さん、このまま公安に染まっていってしまうのかな~。それはそれで寂しい気もしますが、今後も楽しみです。2022/01/01