講談社選書メチエ<br> 叱られ、愛され、大相撲! - 「国技」と「興行」の一〇〇年史

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講談社選書メチエ
叱られ、愛され、大相撲! - 「国技」と「興行」の一〇〇年史

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065172117
  • NDC分類 788.1
  • Cコード C0375

出版社内容情報

日本の伝統文化にして「国技」とされる大相撲は、一方で八百長疑惑や「横綱の品格」をめぐって、世間から叱られ続けている。この「叱られ体質」は、いつから、何に由来するのだろうか。大相撲100年の「叱られ、愛された歴史」を、「スー女」を自認する著者が丹念に掘り起こした意欲作。
明治42年(1909年)、落成したばかりの相撲常設館、その名も「国技館」の「玉座」で、8歳の少年が相撲を観戦した。この少年ーー明治天皇の皇孫、のちの昭和天皇に愛されたことが、大相撲の黄金時代と深い苦悩の始まりだった。
「国技」とは一体何か。「初っ切り」や「相撲甚句」「化粧まわし」は、「国技たる武道」の堕落ではないのか? 本書には、それぞれの「相撲道」を模索した人々が登場する。植民地台湾に力士100人を招いた任侠の親分。東京の相撲界に反旗を翻し、大阪で「角力」を興した異端児。「相撲体操」を考案し、台湾や満洲で相撲教育に邁進した熱血教師。勃興したスポーツジャーナリズムの中で、独自の相撲論を展開するインテリ力士。戦地慰問に疲労困憊しながら連勝記録を樹立した大横綱。そして1945年11月、焼け野原の東京、損壊甚だしい国技館に満場の観客を集めて、戦後初の本場所が開催される。
「国技」と「興行」のジレンマに悩みながら、いつも愛され、そこにあった大相撲の近代史。

目次
序章 叱られてばかりの一〇〇年
第一章 裕仁皇太子、土俵を見つめる――昭和天皇と国技館
1 昭和天皇と大相撲
2 「国技館」の誕生
3 台覧相撲と大日本相撲協会
第二章 親分、力士百人を招く――台湾興行と任侠集団 
1 アジアに飛び出す相撲団
2 「また台湾に行こうじゃないか」
3 勧進元はアウトロー消防組
第三章 青年教師、「相撲体操」を考案する――八尾秀雄の「角道」
1 八尾秀雄とは誰か
2 異民族に教える国技
3 大阪と満洲国
第四章 インテリ力士、「国技」に悩む――笠置山の相撲論
1 「頭脳派力士」の日々
2 娯楽か、武道か
3 満洲場所と「新しい相撲」 
第五章 戦場の兵士、横綱を待つ――双葉山の皇軍慰問
1 お国のための大相撲
2 戦場へ行こう
3 力士と兵士が出会う場所
終章 叱られて、愛されて
あとがき
参考文献
索引

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

64
100年史とあるが、大相撲の戦中戦後史がメイン。台湾・満州・朝鮮と、力士団が随分慰問に訪れていたことがわかる。また、外から見た国技としての大義と、内からの興行・生活・また娯楽としての面とのぶつかり合いの試行錯誤も感じ取れ、歴史以上のものを考えるきっかけをいただけた。資料として大切に保存します。2019/10/05

雲をみるひと

32
戦前の主に外地での相撲の発展史。外地の開発史の中での相撲という観点は新鮮だった。特に台湾に関する記載は凄く詳細で、日本の民間人の台湾での活動の一面を見ることができる。天竜三郎や大相撲の朝鮮や満州での活動も興味深い。大相撲が本場所以上にキツイ巡業をこなしていたことがわかる。戦前を知る上で参考になる本だと思う。2021/09/02

Tomomi Yazaki

13
大相撲観戦。真剣に見ている人もいれば、酒を呑み世間話をしている人、うたた寝してる人、読書してる人までいて、思い思いに過ごしている。世界中探しても、これほど集中力が欠如しているスポーツ観戦はない。そんな大相撲は時折り問題を起こす。その都度反省し、再発防止に努めると約束するが、しばらくすると、のほほんと元通り。良くも悪くも、それが大相撲。本書はそんな大相撲を明治から昭和まで、国技としてどう築いてきたかを訥々と解説する。昭和天皇が大の相撲好きだったことが今の相撲の存続に貢献していたことは、今更ながら知りました。2022/06/15

ようはん

11
昭和天皇の好角家としての遍歴、春秋園事件で有名な天龍のその後や台湾・満洲における巡業の実情等、戦前の相撲文化に関するエピソードを新たに知る事が出来て良かった。2019/12/27

スプリント

8
改革者は外縁に追いやられる体質は今も昔も変わらないようです。2019/11/04

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