講談社ラノベ文庫 未完結ラブコメと運命的な運命論

ゆうび なぎ【著】

講談社（2019/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 294p／高さ 15cm
• 商品コード 9784065161906
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

「もっと運命的な恋がしたいから」と彼女にフラれた高校生・砂川凍弥。空飛ぶプリンが現れ、恋愛がわからなくなり悩む彼に告げる。「おめでとうリン！キミはラブコメの《主人公》に選ばれたリン！」翌朝、凍弥は転校生・百合ヶ丘ミリカと曲がり角でぶつかり、キスしてしまう。現実味がないほどに可憐な彼女こそ、異なる世界線から来たラブコメの《ヒロイン》だった。凍弥は指定されたミッションをクリアし、ミリカを“攻略”しなければならない。できなければ、死ぬ!?　ご都合主義とラッキースケベを追い風に、命がけのラブコメに挑む凍弥。さらに、もう一人の《ヒロイン》が現れて――。これは、“好き”を見失った俺たちが、未完結の“愛”を探す物語。

内容説明

「もっと運命的な恋がしたいから」と彼女にフラれた高校生・砂川凍弥。空飛ぶプリンが現れ、恋愛がわからなくなり悩む彼に告げる。「おめでとうリン！キミはラブコメの“主人公”に選ばれたリン！」翌朝、凍弥は転校生・百合ヶ丘ミリカと曲がり角でぶつかり、キスしてしまう。現実味がないほどに可憐な彼女こそ、異なる世界線から来たラブコメの“ヒロイン”だった。凍弥は指定されたミッションをクリアし、ミリカを“攻略”しなければならない。できなければ、死ぬ！？ご都合主義とラッキースケベを追い風に、命がけのラブコメに挑む凍弥。さらに、もう一人の“ヒロイン”が現れて―。これは、“好き”を見失った俺たちが、未完結の“愛”を探す物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

「もっと運命的な恋がしたいから」と彼女にフラれた高校生・砂川凍弥。そんな彼の前に謎の空飛ぶプリンが現れるラブコメディ。異なる世界線から来たラブコメのヒロインを攻略できなければ死ぬ？典型的なヒロイン・ミリカたちとベタな運命的出会いを果たし、ミッションに挑む中でヒロインたちと一緒に過ごし、その真摯な想い触れてゆく中で徐々に変わってゆく凍弥の心境。要所で登場するたびにその印象を変えてゆく元カノの存在も効いていて、突きつけられた究極のミッションに葛藤しながら向き合った結末には久しぶりにレーベルらしさを感じました。

2019/06/28

[ゆなほし]

初めての彼女に振られた高校生凍弥は、空飛ぶプリンにラブコメの主人公に選ばれたと告げられ、異なる世界観から来たヒロインを攻略しなければ死ぬことになり…。打ち切られた他作品のヒロインを完結させる為に攻略するという昨今流行りのメタ的な内容ながらも、そこにデスゲームをプラスした設定は真新しく新鮮に読めた。ともすれば埋もれてしまいそうなストーリーも、テンポが良くベタながらもある意味予想できない展開とが見事にまとまり、一気読みしてしまう。『史上最ヌルなデスゲームで、｢好き｣って何か、考えてみる』キャッチコピーがイイ！

2019/07/26

[真白優樹]

運命的な恋がしたいと彼女に振られた少年が空飛ぶプリンからラブコメの主人公に選ばれ、記憶喪失の転校生と出会い始まる物語。―――終わり損ねた愛の中、本当の愛はそこにある。　異なる世界の終わり損ねた彼女、そんな彼女と繰り広げる青春ミッション。だけど違う世界はいつまでも交わらぬ、故に究極の選択は迫る。　エッジの効いた物語の中にゆうびなぎ先生だからこそ描ける恋が詰まった物語であり、ラブコメと言う題材に一つの解答を提示するレベルの高い物語である。是非もっと続いてほしい、もっと読みたい。 期待を込め次巻も楽しみである。

2019/07/04

[かっぱ]

ラブコメの主人公に選ばれた少年が自分の命を人質に取られながら異なる世界から召喚されたヒロインを攻略する物語。打ち切りとなって掘り下げられなかったヒロインを攻略というメタ的な設定はある意味で新しいように思う。想像に難くない終盤に待ち受ける壁にどう立ち向かうかという点に関しても満足だ。ただあまりに元カノの七瀬が強すぎる。どれだけ別のヒロインと言葉を紡いでも、居なくなったはずの七瀬の影を追いかけてしまう僕を見つけてしまって全然関係ないところで心をえぐられてしまった。七瀬、いいと思います

2019/09/04

[ツバサ]

なかなかの良作。打ち切られたヒロインを終わらせろ。何て試練だと思ったけど、主人公の芯に救われた展開で良かったです。元カノの立ち位置が上手いなと思いました。

2019/07/02