出版社内容情報
幽霊が「分かる」ようになった忠次たち溝猫長屋の年長組四人。四人の行くところなぜか死体と出くわして!? ほのぼの幽霊事件譚!
内容説明
夏の盛りの溝猫長屋。祠にお参りするようになって幽霊を「見る」「聞く」「嗅ぐ」ようになった忠次たち。おてんばなお紺とは違って、丸亀屋のお千加は本物の箱入り娘。だが縁談話のあった相手の男が次々に死ぬという噂が立つ。丸亀屋の元の店に忍び込み、かくれんぼを始めた忠次たち。そこで「見た」ものとは…!?
著者等紹介
輪渡颯介[ワタリソウスケ]
1972年東京生まれ。明治大学卒。『掘割で笑う女“浪人左門あやかし指南”』で第38回メフィスト賞を受賞し、講談社ノベルスよりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
65
「羊羮と金鍔が並んでいるところへ、上から手斧が襲いかかった。」いきなりこんなフレーズを差し挟まれるとびっくりだが、いずれも猫の名前である。さて本題の幽霊とその予告する殺人だが、動機から下手人は一目瞭然…なのだが、ある理由から公にされることはなくある意味恐ろしい結末を迎えさせられる。怖いのは子供たちが遭遇する幽霊ではなく祀られたお多恵ちゃんかも知れない。まさに『優しき悪霊』と云ったところかも?2019/07/18
papako
63
あんまりはまらないな、このシリーズ。面白くないわけではないんだけど。主人公たちが子供だから?4人いる子供たちの区別がいまいちつかないしな。皆塵堂の方が断然好み。ラストは灰色の解決。ま、買ったから最後まで読むけど。2021/10/09
一五
9
羊羹と金鍔が並んでいるところへ、上から手斧が襲いかかった。(猫の話、続く) 笑ってしまった。長屋の坊主たちは あいかわらず幽霊三昧を楽しんでいる。一番厄介なのは、お紺ちゃんだな、幽霊じゃなく2023/12/17
Hugo Grove
8
読了2019/09/06
きよみオレンジ
4
お紺面白いお嬢様。下っ引きの名前が・・2022/03/15