出版社内容情報
武田の暗殺集団「かまきり」と山の者の集団「七ツ家」の壮絶なる死闘を描く歴史時代伝奇小説の最高傑作。第二回角川春樹小説賞受賞!武田晴信(後の武田信玄)は芦田氏の龍神岳城を武田の陣営としようと画策していた。甲斐から諏訪に出るには龍神岳城を通らなければならないのであった。山の者「七ツ家」と武田の最凶暗殺殺人集団「かまきり」との死闘をが始まった。
長谷川 卓[ハセガワ タク]
著・文・その他
内容説明
武田晴信、後の信玄は芦田氏の居城龍神岳城を武田の陣営にするため策略を練り乗っ取りを図る。その落城に紛れ、山の者“七ツ家”の手により嫡子である幼子が忽然と消え、武田の忍者“かまきり”との死闘が始まる。傑作ノンストップ時代アクションシリーズエピソード1始まりの書。
著者等紹介
長谷川卓[ハセガワタク]
1949年、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇専攻修士課程修了。’80年、「昼と夜」で第23回群像新人文学賞受賞。’81年、「百舌が啼いてから」で芥川賞候補となる。2000年、『血路 南稜七ツ家秘録』(改題)で第2回角川春樹小説賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キャプテン
34
★★★☆☆_「*不定期開催*日本小説100名城フェア」No.003。【躑躅ヶ崎館(山梨県甲府市)】信長すらも恐れさせた戦国大名、武田信玄の居城。館、というと城っぽくないが、躑躅ヶ崎館は「忍ゴロシの城」と恐れられた、恐ろしく強い武田家の礎。現在は武田神社として生まれ変わっているが、躑躅ヶ崎館の名残はよく残っている。/武田信玄を相手取り戦う七ツ家という忍の物語で、アクション時代小説。たいがいのページが血にまみれている過激な作品。絵が激しすぎて一部で想像がついていけなかった。あとで知ったけど、シリーズ化してる。2019/01/09
はにこ
28
たまたま七ツ家に救われた喜久丸。体を鍛え自然を覚え、女を知り成長していく。そして仇打ち。壮大な仇打ちで映像にしたら凄いだろうなぁと想像した。そして七ツ家とカマキリとの死闘。強いもの同士の闘いは手に汗握る展開だった。二ツとなった喜久丸、今後も出てくるようなので楽しみ。読み順を教えて下さった、読メ友様に感謝!ありがとうございます!2021/03/02
アオヤマ君
14
手に汗。生々しい。山の民、忍び、戦国武将。それぞれの思惑と生き方、戦国の乱世のなかで血腥い物語を紡ぐ。中心となるのは大名の遺児、喜久丸と山の民「七ツ家」たち。敵方武田晴信(信玄)の忍び「かまきり」。クライマックスまでに見どころは何ヵ所も。泥目、土蜘蛛、楓、夜烏、ヌメリ、雨飾、犬房…名前だけでもドキドキする。感傷は行間に抑えてのハードな展開。超絶の戦国サバイバルアクション、シビれました。シリーズ読みます。2023/01/31
YONDA
13
この作品は山の者・七ツ家のエピソード1にあたるのか?血の臭いがするかまきりとの死闘。二ツはどんな山の者になっていくのか。嶽神は既読なので次は無坂へ。2020/01/11
ケイジ
12
武田晴信を守る忍者「かまきり」と山の民「七つ家」の死闘を描いた作品。ストーリーを追うというよりも戦闘シーンを堪能する感じ。登場人物が突然死んだりかなりエグいです。展開が早くて飽きさせません。2022/01/11