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星海社新書
日本の執事イメージ史―物語の主役になった執事と執事喫茶

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  • サイズ 新書判/ページ数 382p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065123881
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0276

出版社内容情報

「執事」はいかに日本文化に溶け込んだのか?小説・漫画から執事喫茶まで、圧倒的な資料調査で執事を網羅し尽くした日本初の研究書!脇役だった執事が主役に――
本書は、「日本の創作における執事のイメージ」が、どのように描かれ、どのように広がり、どのように変化していったのかを考察する、初の通史となる一冊です。様々な漫画・小説・アニメなどの作品中で脇役に過ぎなかった執事が、1990年代からは次第にメインキャラクターとなり、2006年の「執事喫茶」の誕生に代表される「執事ブーム」が生まれ、「執事」のイメージ拡大は顕在化していきました。本書では1990年代から2005年までの執事イメージや作品の増加を「執事トレンド」、2006年以降の主役化作品の急増を「執事ブーム」として切り分け、ブームが生じるまでと生じた後の「日本の執事イメージ」を比較します。
*以下、本書目次より抜粋
私が大好きな「英国執事(butler)」
執事イメージが広がる日本
「執事作品」の増加トレンド
雑誌報道における「執事」
本書が対象とする「執事」とその領域
Chapter01 英国執事と日本の執事
Chapter02 執事トレンド ブーム前夜の執事の低年齢化と主役化
Chapter03 執事ブーム元年 2006年の執事喫茶誕生
Chapter04 執事ブーム1 2006年からの執事作品増加とその広がり
Chapter05 執事ブーム2 ミステリと児童作品の執事
Chapter06 現代の執事イメージ

久我 真樹[クガ マサキ]
著・文・その他

内容説明

本書は、「日本の創作における執事のイメージ」が、どのように描かれ、どのように広がり、どのように変化していったのかを考察する、初の通史となる一冊です。様々な漫画・小説・アニメなどの作品中で脇役に過ぎなかった執事が、1990年代からは次第にメインキャラクターとなり、2006年の「執事喫茶」の誕生に代表される「執事ブーム」が生まれ、「執事」のイメージ拡大は顕在化していきました。本書では1990年代から2005年までの執事イメージや作品の増加を「執事トレンド」、2006年以降の主役化作品の急増を「執事ブーム」として切り分け、ブームが生じるまでと生じた後の「日本の執事イメージ」を比較します。

目次

01 英国執事と日本の執事
02 執事トレンド―ブーム前夜の執事の低年齢化と主役化
03 執事ブーム元年―2006年の執事喫茶誕生
04 執事ブーム1―2006年からの執事作品増加とその広がり
05 執事ブーム2―ミステリと児童作品の執事
06 現代の執事イメージ

著者等紹介

久我真樹[クガマサキ]
1976年生まれ、東京都出身。英国文化(屋敷・家事使用人)の研究者。2000年頃よりメイドについての研究に取り組み、名実ともに日本におけるメイド研究の第一人者である。本業は、システム開発(データベース系)、社内SE、ウェブ解析などを経て、現在は外資系企業のウェブプロデューサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夏希

4
執事のイメージがどのような流れを経て確立されてきたのか、日本の家令制度との比較や代表的な文学、漫画作品などから紐解いていく。さらに、メイド喫茶と執事喫茶の違いを見ていくことで、「執事」そのものに人々はどのようなイメージをもっているのか、またどのような執事像を求めるのか探っていく。様々なメディアで主人公と化した執事であるが、それによってチープなイメージが広まることはなく、英国のお屋敷に仕える若い青年や老紳士などが想像される。 影の存在にスポットライトを当てた作風は執事が発祥ではないだろうか。2018/09/13

ひじき

3
創作物や商業展開からみる日本の執事像の変化、本物の執事の仕事の実態と変遷。本物なんて見たことないので仕事ぶりが新鮮。創作では色々な要素がミックスされて今に至る様子がたくさんの事例から示されていて、その幅も面白い。2018/09/25

in medio tutissimus ibis.

2
「執事」は英国の家事使用人頭の訳語に充てられた語だが、日本では家令や老齢男性使用人一般のじいやなどとも混交し秘書的な役割も含めた独特の意味合いを帯びている。創作においては貴族やその令息令嬢のアトリビュートとして登場し、徐々にメインキャラクター化すると同時に低年齢化、素人化、戦闘員化が進んだ。それは現実での執事養成学校の設立や執事喫茶などのブームと連動している。イメージとしてはあくまで英国だが、階級社会を嫌って主な労働市場は米国。舞台中国だがファン・フーリックのディー判事シリーズにも捜査に活躍する老執事いた2020/01/14

Kuliyama

1
労作だと思います。執事について勉強になりました。2020/08/25

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