モーニングＫＣ バンデット 〈５〉

河部真道

講談社（2017/12発売）

• サイズ コミック判／ページ数 192p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065108109
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[hannahhannah]

北条仲時、北条時益が登場。法条家の人間か。この時代最強の武将、宇都宮金時も登場。大柄で筋骨隆々。軽装で少ない部下を引き連れて出発。道中で出会うすべての人間から略奪していく苛烈さ。強さも人間離れしている。鬼若が良いキャラクターになって来たなぁ。次巻で完結。

2021/06/05

[のれん]

石の怒濤の進撃。千早城の合戦は戦記通りの汚物と油の籠城戦をかなり忠実に描いていて、本作の荒い作風が非常にマッチした画だった。 相変わらず命を博打のペット程度にしか考えない人間たちの奇想天外さに飲まれる。 一方で戦う大多数の人間たちの優勢を支持し、権威を欲する所は今と変わらなくて面白い。結局個人が突出すれば、それを支える基盤は家しかなくなる。 やはり互いの利益両立を保つのが一番良い。悪党は今で言う株主みたいなもんかも。賊どもを口八丁で動かすシーンは猿を思い出して良かった。シーンをダブらせるのが上手い。

2021/05/26

[getsuki]

宇都宮公綱、こんなにキャラ立っててもったいねー！！これからが面白いのに、次で終わりとかもったいないなぁ。

2018/02/01

[紫]

楠木正成の再挙兵により、元弘の変の後半戦スタート。前巻までで『太平記』の主要登場人物はあらかた登場したかと思いきや、異常に濃いキャラがまだまだ出てくる……！？　本巻の白眉となるとやはり「鎌倉武士の鑑のような男」宇都宮公綱の強烈な存在感であります。この人の戦いぶりだけ、まるで『北斗の拳』や『魁！男塾』みたいな描写なんだもの。何でこうなった。史実準拠の籠城戦で楠木正成は千早城を動けないため、ひそかに城を出た「石」が各地の悪党に呼びかけ、京都攻防の市街戦を前にしたところで次巻に続く。星4つ。

2021/01/11

[新天地]

宇都宮公綱のキャラクターがすごく良い。何という熱血殺人戦闘機械。まさに激情家のターミネーター。スポットライトを浴びてひりつくどころが焼け焦げていることにエクスタシーを感じる楠木正成に大笑いした。荒削りで骨太で悪人だらけでなにより生命力あふれるこのマンガが次巻で完結はなんとも惜しい。

2017/12/28