出版社内容情報
かつて作家ブルース・チャトウィンは、アボリジニの人びとが道で出会ったあらゆるものを歌いながら、独特の世界観を創りあげていった物語を紀行文学『ソングライン』として表した。TRANSITも、オーストラリアの赤茶けた大地に延びる1本の道を進みながら、その先に待っている人びとや風景を探す旅に出る。広大な陸を放浪した後には、海に面したシドニーやメルボルンを訪ね、豊かな自然に恵まれた都市でのんびりと営まれる暮らしを見つめる。さらに、海につづく道へ漕ぎだしてニュージーランドを訪ね、隣り合いながらまったく異なる様子を見せる島国を巡る。陸と海の道を繋ぐ壮大なオセアニアの物語の始まり始まり。
【特集記事】
ポリネシアの島々【写真・文:佐藤健寿】
ダーウィン、メルボルン、タスマニア【写真・文:小林昂祐】
ウルル、アリスプリングスティーン【写真・文:石川拓也】
パース、クイーンズタウン【写真・文:石塚元太良】
オークランド、クライストチャーチ【写真・文:加治枝里子】
ウエストランド、テカポ、ウェリントン【写真・文:在本彌生】
【その他の記事】
オセアニアって何だ?/オセアニアの民族、神話、宇宙/オーストラリア & ニュージーランドぐるり一周/芸術家が目指す楽園/アボリジニ・アートの深海/1970sシドニーBOOK & MUSIC/フリーサーファーTOP7/オセアニア美女図鑑/ポリネシア奇跡の風景/動植物と生きるための食/南半球の星座 etc…
【人物】
川内倫子/大森克己/椎名 誠/長島有里枝/GOMA 他
【特別付録】
くるりの京都BOOK
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tsubomi
3
2016.04.14-04.30:オセアニアと南太平洋特集。ミクロネシア、ポリネシア、メラネシアの違いもわからずに読み始めましたが、南太平洋の島々の位置関係と人類の移動の歴史と民族や文化の違いについておおざっぱに把握できてよかったです。アボリジニとマオリの違いについても同様に。海と火山の国、アジア系の民族、自然崇拝など日本に住む私たちとも共通点が多い地域なのにほとんど何も知らなかった・・・ということが改めてわかりました。この地域でこれ以上自然環境が壊されませんように。そして自由と尊厳が保たれますように。2016/04/30
ohmi_jin
1
大自然というものは北海道でしか体感したことはないが、恐らくその比ではないのだろう。行きたいような、行かなくても良いような。最後のページにある「情報は分かち合ってこそ価値がある」というのは納得。2019/03/04