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出版社内容情報
クリーニング屋も飲食店も誰もいない、注文した品がいつの間にか出て来る町、夕霧町。そこで相談屋を営む猫又の少女・フミとそれを手伝う隣町の高校生・墨染幸一。二人の“空猫屋”には、今日も不思議な依頼が舞い込んでくる。年間約五千件の交通事故を起こしてしまうという妖怪・繰離の捕獲を依頼された空猫屋。危険な依頼であろうと、相変わらず呑気なフミと、振り回される幸一。どたばた捕獲に成功し、二人はホッと一息吐くのだった。やがてこの事件に、逃がれられない現実を突きつけられる事など知らずに――。トイレの花子さんVS猪突猛進女子高生、幸一&ミニ天狗の大奮闘など、おかしな話もいっぱい! 脱力系お悩み解決ファンタジー第二弾!
内容説明
クリーニング屋も飲食店も誰もいない、注文した品がいつの間にか出て来る町、夕霧町。そこで相談屋を営む猫又の少女・フミとそれを手伝う隣町の高校生・墨染幸一。二人の“空猫屋”には、今日も不思議な依頼が舞い込んでくる。年間約五千件の交通事故を起こしてしまうという妖怪・繰離の捕獲を依頼された空猫屋。危険な依頼であろうと、相変わらず呑気なフミと、振り回される幸一。どたばた捕獲に成功し、二人はホッと一息吐くのだった。やがてこの事件に、逃がれられない現実を突きつけられる事など知らずに―。トイレの花子さんVS猪突猛進女子高生、幸一&ミニ天狗の大奮闘など、おかしな話もいっぱい!脱力系お悩み解決ファンタジー第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこやき
12
前巻では、ある意味で、フミ自身の話だったものが、今回は、幸一自身へ……。「おばあちゃん」と同じく、命の危機に陥った幸一を助けるため、フミは幸一を……。しかし、そのことが原因で幸一は……。その自分の存在に苦しむ幸一。しかし、今、幸一がここにいるのはフミのおかげ。そして、どんな状態であろうと、幸一がいてくれるからこそ、フミ自身がここにいることが出来る。結果的に不幸にしかできなかったおばあちゃんとは違い、ちゃんと感謝を伝えることで次の一歩へ……というのは、前巻の伏線回収にもなり何より心地よかった。2018/01/30
まるぼろ
10
さて今巻はフミの服を預けにクリーニング店に行った際に件の妖怪である萩丸に会うが、墨染はそこで萩丸にある事を言われ…と言うお話です。今巻も面白かったです。第三章まではほっこりするいいお話が続くので読んでいて和んだのですが、火床の刀が盗まれた件の一幕から墨染がフミから吸気分霊を受けた事の本当の意味を実感することになる訳ですが…、ある意味痛みを伴うとは言え、胸の内にある物を正直に吐き出した上でなお先に進むというあり方は好感が持てました。次巻があるようなら是非また読みたいと思います。2017/12/20
真白優樹
8
妖怪捕縛の依頼が騒ぎを起こす中、行動の末の結果が幸一に突き付けられる今巻。―――もう戻れない、彼女の呪いからは。あの日選んだ、その道はもう戻れない化生への道。穏やかな世界と風の中、誰かを想う優しさが心地よく、だけど突き付けられる厳しく冷たい現実が温かさを攫う今巻。優しいだけじゃ、温かくなんていられない。戻れぬ道を歩み出す幸一、その背にフミはそっと寄り添う。きっと永い道程になるのだろう。そんな道を、2人はいつまでも支え合いながら歩けるのか。でもきっと、想う優しさがある限り。 次巻も須らく期待である。2017/11/05
ぶなぶな
5
呑気な猫又のフミとそれに振り回される幸一の物語、第2弾。今回も面白かった。フミと幸一のやり取り、やっぱり好きだなあ。もふもふな妖怪・繰離のもふもふ描写が足りない。どんなもふもふなのか絵も欲しい。刀へのこだわりなど涼音が掘り下げられてますます好きになった。フミは脱力してお気楽なだけじゃなくて、実際の所ひどく現実を見ており、人間的な感情をしっかり扱うのもこの作品の持ち味だと思う。あの時に吸気分霊をさせた幸一の恐怖と後悔と自罰がどんなものであれ、フミは感謝の気持ちで傍にいて呪い続ける。その猫又は気まぐれだから。2019/01/18
きょん
4
買ってずーっと放置してのが悔やまれるほどの壱のおもしろさでそのままの流れで弐巻も着手。トイレの花子さんの話がおもしろかったな。ふみの言動に楽しい気持ちになれる。 2018/05/19