出版社内容情報
手ごわい妖怪との連戦に、鬼太郎ピンチ! 巻頭カラー『鬼太郎の不思議な世界』ほか、漫画「白山坊」「海座頭」「さら小僧」「まくら返し」「おどろおどろ」「手の目」「さざえ鬼」など30編を収録。
初出 『週刊少年マガジン』’67年NO49~52、’68年NO1~21、『別冊少年マガジンお正月おたのしみ特大号』’68年1月号
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タリホー
5
妖怪との闘いだけでなく、貧しい老人夫婦への施しをする「笠地蔵」や南方の花のメッセージを伝える役を果たす事になる「妖花」といった寓話的なものもあるのが鬼太郎の魅力だと思う。「輪入道」「朝鮮魔法」は本来伝わる妖怪像に+αした所が興味深い。輪入道に炭素光線を吐かせようとか、ぬっぺらぼうを朝鮮に行かせるとか普通は思いつかないよ。巻頭口絵に「はたらかずに食べる法(十七円)」とかあったが、知りたいような知りたくないような…。2016/12/24
北杜夫そっくりおじさん・寺
5
密かに思うのだが、講談社漫画文庫には意外な程、漫画への愛情を感じる。この文庫の口絵には、かの大伴昌司の企画によるであろう図解『鬼太郎のふしぎな世界』がある。本文中にも当時の広告が載っている。こんな素敵な復刻本、小学館なら一冊二千円位で出すだろう。漫画本体は今より漢字の少ないものだが、当時の広告を見ると、ジャーナリスティックな読み切り漫画の予告がある(黒部の太陽とか戸川幸夫原作の動物漫画とかボクシングチャンピオンの伝記とか)。つまり、今の少年漫画誌はエロがある割に幼稚だとわかる。漫画にオタク的感性の無いこの2012/08/11
Madoka.@書店員復帰を目指し中!
3
懐かしい気持ちになりながら読了。鬼太郎という作品を通じていろんな事を吸収した気がする。2013/11/16
ねんごろ
0
鬼太郎とねずみ男の会話が面白い。 「のっぺらぼうに顔をぬすまれたんだ」と言うねずみ男に対して、「よりによってくだらない顔をぬすむとはな…」と鬼太郎。 けっこう毒舌w2016/07/13
ito_mojo_takashi
0
☆☆☆☆2015/07/04