講談社ノベルス<br> 波上館の犯罪

電子版価格
¥913
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社ノベルス
波上館の犯罪

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 178p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062990264
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

すべての文章に仕掛けられた超絶技巧。前代未聞の途方もない「罠」。ミステリー界孤高の鬼才が贈る、究極の本格ミステリー!

倉阪氏ならではの驚愕バカミスです。読者の思考を遙かに超えた場所に「仕掛け」られた謎とトリックが持ち味の作風が、本作ではさらにパワーアップ! ページを捲れば幻惑必至の恐るべきミステリ小説です。

【著者紹介】
1960年三重県伊賀市生まれ、早稲田大学第一文学部卒。’87年、短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。’98年に『赤い額縁』を刊行後、ミステリーとホラーを中心に多彩な作品を精力的に発表。2010年『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』で第3回世界バカミス☆アワードを受賞。『四重奏』『四神金赤館銀青館不可能殺人』『五色沼黄緑館藍紫館多重殺人』も年末の本格ミステリー系のムックにランクイン、『十三の黒い椅子』『新世界崩壊』なども高く評価されている。

内容説明

とある半島の近海に浮かぶ小島に建てられた、白亜の洋館。波に浮かんで見えるその異様な建物は、波上館と呼ばれていた。館主の芸術家・波丘駿一郎が死を迎えた後、館では元妻の千波、元執事で千波の再婚相手となった間島、駿一郎の長女の香波らが、打算にまみれた暮らしをしていた。ある日、香波が何者かに自室で刺殺される。放浪の旅から呼び戻された次女の美波は探偵役に指名されるが、亡き駿一郎が犯人だとしか思えない殺しの手口に戦慄する―。解読不能の仕掛けに瞠目せよ。倉阪ミステリー最高傑作!

著者等紹介

倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県伊賀市生まれ、早稲田大学第一文学部卒。’87年、短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。’98年に『赤い額縁』を刊行後、ミステリーとホラーを中心に多彩な作品を精力的に発表。2010年『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』で第3回世界バカミス☆アワードを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

285
う~ん…申し訳ないが、読まなくても良かった(-_-;)楽しんで創作しているのもわかるし、掛けた手間の膨大さも理解出来るが、面白くないものは面白くない。その掛けた手間のせいで非常に読みづらいうえ、仕掛けの説明もわかりづらい。バカミス作家だと理解していたのに…ボロカスに言ってしまったけれども、他の作品から入っていけば、気づけばコレも許容出来るようになるのだろうか…。最初に読む作品を間違えたのかもしれないので『四神金赤館銀青館不可能殺人』あたりからもう一回チャレンジし直す予定。2018/03/23

みっぴー

49
素晴らしい。呆れるほど素晴らしい〝作品〟です。初読み倉阪さん、スイミングキャップをかぶった近影を見て不安になりましたが、読んで良かったです。あまり神経質にならず、細かいことは気にせず、寛大な気持ちを持って読んでいただきたい作品。出来ればミステリという垣根も取っ払ってください。真面目に推理しようとすると悲しくなります(笑)あと一冊手元にあるので、さっそく読みます(^^)2016/06/25

そうたそ

36
★★☆☆☆ 毎年恒例のバカミス……かと思いきや、本書は「交響曲」シリーズに属するという扱いであり、いつものバカミスの系統ではないとのこと。本書は「すべての文章が伏線となっている」ということを狙ったミステリであるとのことだが、まさにその試みだけで成立しているといっても過言ではない。物語の真相そのものについては、割とすぐに気づけてしまうし、後は作者が先述のような試みを成立させるため、練りに練ったであろう文章にただただ感心するのみ。とはいっても、「よくやるなあ」という程度のもので作品の面白さには繫がっていない。2015/10/12

雪紫

19
「クラニー、もういい。休め」と言いたくなって来た作品。主人公が探偵であり犯人であり被害者であり記述者をクラニーが書けばこうなる。何なのこの主人公と言いたいばかりの感性に、もはや暗号のために物語を犠牲にしちゃったクラニー・・・文体や趣向は良いと思うけど。ある意味バカミスじゃなく交響曲シリーズに含んでることが(他の交響曲読んでない身で言うのもなんだけど)一番の驚愕。2014/08/08

うい

19
倉阪作品ということで、恒例の"仕掛け"をのっけから探ってしまい、本文1ページ目で気付いてしまうという…。確かに「すべての言葉が伏線になっているミステリー」なのですが、明らかに不自然で、"仕掛け"を意識していなくても気付いちゃうんじゃないですかね…。他にも仕掛けられているのかと思いきや何もなく…ストーリーも絶望的に面白くなく…。これを書き上げた著者には感服ですが、読者にとっては残念な作品でした。2015/03/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8157898
  • ご注意事項