講談社文庫
小旋風(つむじかぜ)の夢絃

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062936552
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

●中国の春秋時代後期、15歳の少年小旋風が伝説の楽器と思しき琴を発見。運命の女とともに一攫千金を夢見て冒険の旅へと繰り出す!●中国春秋後期の衛(えい)国。15歳の孤児である小旋風は盗掘を生業とする養父に育てられた。彼はいつものように王侯貴族の墓を掘り起こしている最中、数百年前の少女の亡骸を発見する。さらに驚くべきことには、その遺体は伝説の楽器と思しき華麗な琴とともに横たわっていた。それには金銀宝石よりも高く売れる可能性を秘めていると小旋風は直感する。持ち前の弁舌を駆使すれば一攫千金も夢ではないと目論んだ彼は、富裕層のいる都へと旅立つのだったが……。

序 章 埋もれた宝
第一章 決別の朝
第二章 音楽の獣
第三章 約束の夜
第四章 危険なふたり
第五章 お告げ
第六章 夢の絃
終 章 心のありか


小島 環[コジマ タマキ]
著・文・その他

内容説明

春秋後期の中国。十五歳の小旋風は、家業の盗掘を手伝わされていたが、事故で養父と死別。その際に発見した華麗な琴を高く売って新生活の糧にしようと思いつくのだったが、その琴のせいで幽鬼のような謎の女性に追い回されることになる―。少年の夢と野心の行方に手に汗握る第9回小説現代長編新人賞受賞作。

著者等紹介

小島環[コジマタマキ]
1985年名古屋市生まれ。愛知県立大学外国語学部中国学科在学中より小説を書き始める。卒業後、工作機械メーカーに勤務した後、建築デザインを学びながら執筆を続け、2014年『小旋風の夢絃』で第9回小説現代長編新人賞を受賞しデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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豆乳くま

26
春秋時代中国を舞台に、盗掘稼業の小旋風はさる貴人の墓で生きていると見まごう少女の墓から美しい五弦の琴を見つける。墓荒らしに嫌気がさしていた小旋風はこの琴で一旗あげようと旅立つ。途中その琴に異常に執着する琴奏者の少女、一旗上げるために頼る骨董蒐集家、将軍など敵味方入れ替わり立ち代わり小旋風の成り上がりを助けるが…。達者な口だけで生きていこうとする小旋風を応援するも強く引き込まれることもなく終わってしまった感が否めない。もう少しファンタジー色を強くすれば良かったのに。2017/06/29

ひーたろー

6
墓荒らしで得た特殊な琴を高く売ろうとしたために、権力者に 命を狙われ、変な少女に付きまとわれる少年の話。持ち前のすばしっこさと口の達者さで様々な局面を乗り切る、のは楽しいし、涓涓のキャラも面白いのだけども。琴を骨董品として欲しがるのならわかるけど、伝説の琴であるということが前提で話が進むのがちょっとわからない…。2017/06/22

ぎんた

4
古い墓から盗んだ琴を口を上手く使って売りさばいて、のし上がろうとする小童の話。キャラクターも話のテーマも面白かったけど、なんだろう、ちょっと物足りないというか、とっ散らかってる感が。。。言葉を武器に、と言いながら大して上手くないのが原因か…うーむ。2017/12/11

Miki Shimizu

4
昔の中国が舞台。口を頼りに成り上がっていこうとする少年が主人公。琴を弾くヒロイン?と、少年がだんだん近づいていくんだけど、これは恋なのか?仲間?なんなのー?とっても読みやすい。でも、今一歩。少年があんまし成長ってか、変化せーへんからかなー。2017/05/03

うろん

3
機転の速さと口のうまさで成り上がろうとする少年の奇妙な運命。腹立たしいが憎めない主人公は魅力的だけど、話全体を見ると少しまとまらない印象がある。でも面白いから、作者さんの次の作品も楽しみ。2017/11/01

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