講談社学術文庫<br> バルセロナ、秘数3

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講談社学術文庫
バルセロナ、秘数3

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922234
  • NDC分類 293.6
  • Cコード C0110

出版社内容情報

西欧にダイナミズムを与えてきた秘数3と秘数4の対立。海と空の間に漂流する都市の高次元空間に鳴り響く、幸福な調和の旋律を聴く!西欧にダイナミズムを与えてきた秘数3と秘数4の対立。
海と空の間に漂流する都市の高次元空間に鳴り響く、幸福な調和の旋律を聴く!

秘数3と秘数4。3は、結婚とエロティシズムの数であり、2と1がひとつになって運動を生み出し、世界を作る。一方で、4は3が作り出した世界に、正義と真理、均整と均衡を与える。秘数3と秘数4の対立と闘争が、西欧キリスト教文明のダイナミズムを生み出してきた。このふたつの秘数を都市の四次元空間で統一し、よろこびを生み出す幸福のバルセロナ紀行です。

※本書の原本は、1990年に単行本、1992年に文庫版が、中央公論新社より刊行されました。

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学術文庫版あとがき


中沢 新一[ナカザワ シンイチ]
著・文・その他

内容説明

音楽家ラヴェルと人類学者レヴィ=ストロースの手法で、この都市に内奥する、三次元を超えた調和と対称性に出会う。秘数3と秘数4。3は、結婚とエロティシズムの数であり、世界を作る。4は3が作り出した世界に、正義と真理と均衡を与える。執拗な反復による進行と最後の転調で、二つの秘数の異質な原理の「統一場」が出現し、悦びが溢れ出す。

著者等紹介

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学野生の科学研究所所長。思想家。著書に、『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)、『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)など多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

36
『マリ・クレール』で6回にわたり連載していたという、今聞くと恥ずかしい成立過程のいかにもニューアカっぽい旅行記。後年の『アースダイバー』の源流と著者がいうのであれば、そこに学問的な間違いがあると言ってはならないのかも知れない。本書の方が怪しさ満載で、とはいえ、この本が許されていた80~90年代は決して悪い時代だとは映らない。確かに当時の本の中には、玉石混交だったことは否定できない。しかし本書でまず惹かれるのは、バルセロナの風土に思いっきり影響を受けた、長く饒舌な文章の伸びやかさだ。もちろん秘数3に誰もが思2022/11/10

N島

10
カタルーニャという器に数秘術の豆乳を注ぎ、3の倍数の温度で熱した後に、優しく上澄みを掬い取って作った『生湯葉』のような作品。ポイントは温度。豆乳の元となる大豆はヨーロッパの土壌からじっくりと滋養を受けて育まれ、芳醇な土の香を漂わせた極上品。『生湯葉』たる作品に対して『おから』とでも形容すべき雑記集も、ナカナカの読みごたえ。…個人的には『生湯葉』より『おから』の方が好みかな?2014/04/13

onisjim

4
著者じしんは旅行記と称しているが、フィクショナルな、というよりも幻のできごとを綴ったかのような作品だ。タブッキが描く物語を読むときの印象に近い。カタルーニャの路地で、酒場で密かにかわされた会話の心地よさを楽しむ、それだけでよいと思う。2014/03/17

ご〜ちゃん

2
本文だけでなく、脚注も難解で読みごたえがある。よく分からないけど、バルセロナへ行きたくなる本。2014/08/11

yurari

1
何が何だかよくわからなかった。2016/08/29

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