内容説明
『万葉集』には多くの花が詠み込まれている。ゆかしき古典の花、古代人の生活と共にある花、飛鳥・奈良・平安の人々はどのような植物に心を寄せたのだろうか。『古事記』『風土記』『万葉集』『源氏物語』等を徹底的に精査、上代植物を網羅し考証を加える。
著者等紹介
松田修[マツダオサム]
1903年山形県生まれ。1928年東京大学農学部卒。日本赤十字子供の家園長、東京大学講師、文部大臣公認社団法人日本植物友の会の設立に尽力し、会長、名誉会長を歴任。万葉植物の研究をはじめ、植物文学の分野を開拓する。1990年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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双海(ふたみ)
14
あまりにも好い本なので1980年発刊の原本を注文してしまいました。2014/12/07
壱萬弐仟縁
8
1980年原本。適宜、絵手紙にありそうな花の墨絵(水彩画)が挿入されて、いろいろな文学作品に登場する事例を紹介しながら日本人と植物の関わりが理解できる珍しい本。注や考証でことばの背景が理解できる。「こけ」は苔が『万葉集』に出てくる(126頁)。昨夏は避暑に知る人ぞ知るとこへ行っていたが、そこは苔生すところであった。なぜが落ち着く日本人のDNAなのかも。「なでしこ」ジャパンとか言ってるが、秋の七草のひとつとは意外に知らなかった(203頁)。私の地方では、クヌギはホウともいうようだ(234頁)。2013/03/13
s2s
0
読んだというか、その時代にどんな植物があったのか? というのを知りたくて引いた感じで。2010/08/30