講談社文芸文庫<br> 鳥の水浴び

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講談社文芸文庫
鳥の水浴び

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062902656
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「夕べの雲」から35年。子供たちは家庭を持ち、孫たちの成長を慈しむ夫婦二人の穏やかな暮らしを綴る著者のライフワーク長編小説。名作『夕べの雲』から三十五年。
時は流れ、丘陵の家は、夫婦二人だけになった。
静かで何の変哲もない日常の風景。
そこに、小さな楽しみと穏やかな時が繰り返される。
暮らしは、陽だまりのような「小さな物語」だ。
庄野文学の終点に向かう確かな眼差しが、ふっと心を温める。
読者待望の、美しくもすがすがしい長篇小説。

庄野 潤三[ショウノ ジュンゾウ]
著・文・その他

内容説明

名作『夕べの雲』から三十五年。時は流れ、丘の上の家は、夫婦二人だけになった。静かで何の変哲もない日常の風景。そこに、小さな楽しみと穏やかな時が繰り返される。暮らしは、陽だまりのような「小さな物語」だ。庄野文学の終点に向かう確かな眼差しが、ふっと心を温める。読者待望の、美しくもすがすがしい長篇小説。

著者等紹介

庄野潤三[ショウノジュンゾウ]
1921・2・9~2009・9・21。小説家。大阪生まれ。大阪外国語学校在学中、チャールズ・ラムを愛読。九州帝国大学卒。1946年、島尾敏雄、三島由紀夫らと同人誌を発行。教員、会社員を経て小説家に。55年、「プールサイド小景」で芥川賞受賞。57年から1年間、米国オハイオ州ガンビアのケニオン大学で客員として過す。60年、『静物』で新潮社文学賞、66年、『夕べの雲』で読売文学賞、71年、『絵合せ』で野間文芸賞を受賞。芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

28
「夫婦の晩年を書きたいという気持は、湧き出る泉のようだ。」と、著者77才の日々を綴る日記風の作品。近くに住む子供や孫に囲まれた平穏で、豊かで、幸せな毎日が、いいなあ」「よろし」「うれしい」「有難い」「たのしい」「よろこばれる」「ありがとう」と繰り返し記される。これだけのレビューではどこが良いのかと思われるかもですが、これが不思議にはまるところが著者の魅力なのだ。2026/01/13

pirokichi

28
すごくよかった。何冊目だろう、庄野さんのこの日記風のご著書を読むのは。老夫婦の穏やかな生活が淡々と描かれているだけなのに、とても豊かだ。仕事が忙しくてちょっと気持ちが荒れていたのだけど、この本を読んでいる時だけは、穏やかな気持ちになれた。「うれしい」「ありがとう」「よろこぶ」…今は亡き庄野潤三さんご夫婦に心からこの言葉を捧げたい。2023/05/31

qoop

6
日常風景を断章で綴った著者晩年の作。同様の題材を小説の形式で書いていた時期と比べると、その違いに戸惑う。小説を成立させる構成力を失ったとすれば老化ゆえだろうが、そこから解き放たれた捨象の成果だとすると老練の技だろう。赤瀬川原平のいう本来の意味での「老人力」が十然に発揮された作品なのかも知れない、と胸を衝かれた。また宝塚関係の文章は個人的に興味深かった。大浦みずきという芸名は著者によるもの(p231)という記述を直接読んだのも初めてだったし。2021/11/28

うた

5
水盤に集まる鳥たち、就寝前のハーモニカ、食べたもの、長女からの手紙、自作の発表、親族の集まり。ほぼ日記なのだけれど、庄野さんが穏やかに過ごすように心がけているのが見えてくる。ずいぶん昔の人の印象だったけれど、ディカプリオのタイタニックやビーダマンなんて覚えのある単語が出てくると、そう言えばそんなに遠くない人だったのだと思い出す。2025/10/14

刳森伸一

3
『夕べの雲』から始まる(よね?)山の上シリーズの5作目(らしい)。『夕べの雲』と異なり主人公も一人称となり、完全に私小説となった。日常の些細な出来事が矢継ぎ早に描かれる。良いところもあるけれど、日記的な記述が多く、『夕べの雲』に比べると退屈だった。2018/09/24

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