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講談社文芸文庫
私小説名作選〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062901598
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

中村光夫選の私小説のアンソロジーの続編。藤枝静男・大岡昇平・島尾敏雄・庄野潤三・遠藤周作・吉行淳之介・田中小実昌・三浦哲郎他

中村光夫選の私小説のアンソロジーの続編。藤枝静男・大岡昇平・島尾敏雄・庄野潤三・遠藤周作・吉行淳之介・田中小実昌・三浦哲郎他

内容説明

いわゆる「私小説」への批判に対して、多くの愛着をもった読者は、その世界の中に迷い込み、取り付かれ、魅せられていった。藤枝静男・大岡昇平・島尾敏雄・水上勉・安岡章太郎・庄野潤三・遠藤周作・吉行淳之介・田中小実昌・三浦哲郎・高井有一の名短篇に加えて、中村光夫と水上勉による対談解説「私小説の系譜」収録。

著者等紹介

中村光夫[ナカムラミツオ]
1911・2・5~1988・7・12。評論家。東京生れ。本名木庭一郎。1931年東大法学部入学、のち仏文科へ。在学中「文学界」に「モウパッサン論」「文芸時評」等掲載。同誌連載の「二葉亭四迷論」で文学界賞、『二葉亭論』で第1回池谷信三郎賞。38年仏政府招聘留学生となりパリ大学に入学。第二次世界大戦のための帰国。「批評」に参加。戦後は明治大学で教鞭をとる。50年『風俗小説論』刊。翌年広津和郎と「異邦人」論争を展開。三島由紀夫等と「声」創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

22
ストーリーがなくても人間の内面描写だけでこんなにも面白い私小説に無限の広がりを感じる一方、楽しむためには面白がり方のバリエーションを知っていることが望ましいのかなと。お気に入りは藤枝静男「私々小説」、吉行淳之介「食卓の光景」、三浦哲郎「拳銃」あたり。2017/03/31

踊る猫

7
改めて「私小説」とは不思議なジャンルなんだな、と当たり前といえば当たり前のことを思う。海外で類を見ない、自分の身辺雑記と内面描写を掘り下げて克明さを極めるという、その姿勢を貫いた作家が下巻では第三の新人に至るまで紹介されているのだけれど、水上勉と中村光夫の対談でもその不思議さが取り沙汰されており、読む者になかなか難解な問いを投げ掛けて来るように思われる。どの短編も面白かったのだけれど、好みの問題で言えば安岡章太郎と田中小実昌の短編が印象深かった。あと三浦哲郎ももっと読みたくなってしまった。良いアンソロジー2016/07/05

yoyogi kazuo

1
他の作品も読もうと興味を持ったのは、庄野潤三と田中小実昌。収録作品はどれもよかったが、選者の好みゆえか、川崎長太郎が入っていないのが解せない。巻末の対談も中村光夫がちゃんと書いた解説を読みたかった。2022/05/07

ザックばらん

1
確認のため2014/04/27

ウイロウ

1
「私々小説」藤枝静男/「歩哨の眼について」大岡昇平/「家の中」島尾敏雄/「寺泊」水上勉/「陰気な愉しみ」安岡章太郎/「小えびの群れ」庄野潤三/「男と九官鳥」遠藤周作/「食卓の光景」吉行淳之介/「魚撃ち」田中小実昌/「拳銃」三浦哲郎/「仙石原」高井有一の11篇。病や老いや死をテーマにした作品が目立つ。辛気臭いと云えばそうなのだが、今の自分にとっては大層心に染みる。水上勉の作品が特にいい。その水上と編者である中村光夫の対談も必読。2012/06/12

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