講談社ｂｏｘ 霊感検定

織守 きょうや【著】

講談社（2013/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 318p／高さ 19cm
• 商品コード 9784062838252
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

何かを伝えたい。一緒にいたい。霊たちも、自分たちと同じ。講談社ＢＯＸが放つ２０１３年最注目新人、会心のデビュー作！！


もしかして、視えてる？

九条高校に転校してきた修司は、深夜のアルバイト疲れのせいか、
時々何かが視界に入り込む気配を感じていた。ある日修司はクラスメイトの
空、晴臣に導かれるように図書室の奥へ。そこで風変わりな司書・馬渡に、
奇妙な試験を受けさせられる。「霊感検定」と名付けられたその試験の判定結果は!?

２０１３年最注目新人、会心のデビュー作!!


もう、大丈夫だから――
視えること、隠したり、気にしたり、しなくても。
嘘じゃないって、自分と自分の大事な人たちが、知っていればいい。

第14回講談社ＢＯＸ新人賞Powers受賞の日常系青春ホラー!!

【著者紹介】
織守きょうや（おりがみ・きょうや）
2012年、本作で第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞。弁護士として働く傍ら小説執筆。兵庫県在住。

内容説明

九条高校に転校してきた修司は、深夜のアルバイト疲れのせいか、時々何かが視界に入り込む気配を感じていた。ある日修司はクラスメイトの空、晴臣に導かれるように図書室の奥へ。そこで風変わりな司書・馬渡に、奇妙な試験を受けさせられる。「霊感検定」と名付けられたその試験の判定結果は！？第１４回講談社ＢＯＸ新人賞Ｐｏｗｅｒｓ受賞の日常系青春ホラー。

著者等紹介

織守きょうや［オリガミキョウヤ］
２０１２年、『霊感検定』で第１４回講談社ＢＯＸ新人賞Ｐｏｗｅｒｓを受賞。弁護士として働く傍ら小説を執筆（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[流言]

ほんのりとしたペースで語られるホラー風青春小説。キャラクターはライトノベルとしては薄味な割にストーリーにもぐいぐいと読者を強引に物語へと呑み込むパワーがあるわけでもない。いい話をしているとは思うのだが、主人公がダウナーな上モチベーションが貧弱なためか娯楽作品として膂力が足りず、ただいい話をしている、という印象に留まってしまっている。明確な動機を持つ馬渡や晴臣のほうがキャラクターが立っているぶん、主人公のキャラの薄さが残念。ようやく最終章で主人公が動き出したが二巻に手を出すのかは他の方の感想を見て決めたい。

2015/06/17

[タカギ]

著者のデビュー作。講談社ＢＯＸ版はライトノベルの読者層が狙いのためか、イラストが可愛すぎるので、大人のかたは講談社文庫版もあります。「霊感」とタイトルにつける勇気について。好きな人も多いけど、敬遠する人もいると思うんですよ一定数。かく言う私がそのタイプで。しかし読んでみると面白い！ 自称霊能者の嫌な感じは全くないし、恐怖系ではなく、ほのぼの癒し系。これ、有栖川有栖先生の受け売りです。高校生たちがみんな可愛いくて、ニヤニヤしながら読みました。最後は驚いたし。やられた。

2019/01/31

[ネムコ]

普通に面白かったです。根暗な関西弁がちょっと斬新でした。幽霊少女を成仏させるために、部員が代わる代わる身体を貸して、一日デートをする話が良かったです。ビジュアル的には、ほとんど男×男のデートなんだけど(笑)　最後はちょっと泣けました。ただ！本が高い！　ラノベをバカにするわけではないけれど、1500円は痛い。結局平場の時は買えずに密林で中古を買ったのですが(^^;)

2013/08/24

[みか]

可もなく不可もなく。表紙に惹かれて読んだけど、ちゃんとラノベ。キャラは定型通りで展開も目新しくはなく。でも文体は嫌いじゃないから何とか読み切れた。不思議ちゃんキャラもこの程度だと許容できるけど、限定世界だから存在できる感じ。おみくん共々現実にいたら相当怖い。夏目と筒井はいい感じ。先生は必要以上に影薄すぎ。

2013/02/27

[たこやき]

幽霊とかは出てくるが、ホラーというより青春モノ。『ホーンテッド・キャンパス』（櫛木理宇著）とも近い印象がある。ただ、本作の方が、キャラが立っている上に、話のパターンにバリエーションがあって好き。個人的に好きなのは、筒井が幽霊の少女とデートする話。霊研の面々に乗り移って、なのだけど、最初の空はともかく、他は男……。大笑いしそうなシチュエーションなのに、相手に耳を傾ける筒井の優しさ。肉体はともかく、素直に楽しんでいる少女の可愛さが感じられた。そして、筒井は広まった噂をどうしたのだろう？　という余韻も◎（笑）

2013/04/21