講談社文庫<br> 朝鮮戦争〈上〉血流の山河

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講談社文庫
朝鮮戦争〈上〉血流の山河

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  • サイズ 文庫判/ページ数 637p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062779692
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

朝鮮半島全土が血塗られた三年間の激闘、そして超大国の非情なまでの思惑を、膨大な史料から描いた傑作戦記。一九五〇年六月、北朝鮮軍の韓国奇襲で火蓋を切った朝鮮戦争。それは、共産主義圏拡大を目論むソ連・中国と、米国をはじめとする資本主義陣営による、世界最大規模の代理戦争でもあった。半島全土が血塗られた三年間の激闘、そして超大国の非情なまでの思惑を、膨大な史料から描いた傑作戦記。文庫書下ろし

芝 豪[シバ ゴウ]
著・文・その他

内容説明

一九五〇年六月、北朝鮮軍の韓国奇襲で火蓋を切った朝鮮戦争。それは、共産主義圏拡大を目論むソ連・中国と、米国をはじめとする資本主義陣営による、世界最大規模の代理戦争でもあった。半島全土が血塗られた三年間の激闘、そして超大国の非情なまでの思惑を、膨大な史料から描いた傑作戦記。

著者等紹介

芝豪[シバゴウ]
1944年北海道生まれ。金沢大学法文学部卒業。’94年『士魂の海―桑名藩戊辰外記』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Willie the Wildcat

41
米ソ中の政治・軍事戦略に翻弄される韓朝、そして”国連”という構図。情報の不足と油断により戦局が二転三転する中、人間学と社会学の観点が興味深い。前者ではアメリカ日系人による韓国人・日本人義兄弟の橋渡しと、米軍内・旧日本軍・在日義勇兵への差別と偏見の対照性。後者では国家の復興と軍需という目的と手段の倫理的な齟齬。戦争と平和の齎す、人としてそして社会の矛盾を問いかけている気がする。後半の紐解きや如何に。2016/12/05

BIN

6
朝鮮戦争を描いた作品。全く予備知識がないので興味深く読めました。北の電撃作戦で韓国は釜山に追いやられ、逆に米軍参戦により逆に中国国境まで逆転するも、さらに中国参戦で巻き返しと中々の二転三転ぶり。各国の首脳、将軍の思惑や日本のことなども面白く読めたのですが、逆にコロコロ国が変わるのでややこしくなってるところもある。それにしても李承晩にマッカーサーは。。。2021/07/09

がんぞ

6
スターリンはヤルタ密約で日本無条件降伏・国家解体後、千島列島、北海道を得ることを約束されていたのに、参戦前に原爆投下で(ソ連不参加)ポツダム宣言受諾表明されたのち、火事場泥棒的に9月5日までに朝鮮半島38度線までを占領し、その後フェイク金日成中心体制を築いたが、南部侵入は原爆盗用完成、毛中国建国の’49年まで望めなかった/アメリカは核独占におごり、通常戦力の軍縮時代を迎え偽棟梁李承晩の軍政拒否に手を焼き(暗殺すればよかったのに)北部「共和国」建国に直後に朝鮮南部の独立を許し自衛力の育成を長期の課題とした2019/10/01

Majnun

5
戦況を人物を通じて描かれるパートと、史実を並べて語るパートがどのように書き分けられているのか。その意図が見えにくく、残念ながらそこがこの長編小説の読み味を損なっている。まあそれにしても貴重な労作だと思います。2016/10/21

Yoshiki Fujimoto

4
第二次世界大戦後から朝鮮戦争への流れが、わかりやすい流れで描かれており、なぜソ連が対日参戦したのか、なぜ朝鮮戦争が代理戦争と呼ばれるような形で行われたのかが、非常にわかりやすい。また様々な立場で、この朝鮮戦争に関わった人々が登場するが、それぞれの視点で描かれるこの時代の人々の気持ちが、さらに感情移入を容易にしてくれる。目まぐるしく変わる戦況を巻末にある朝鮮半島の地図と勢力図を見ながら、イメージできるのもまたこの小説の真実味を深まらせる。2019/08/23

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