出版社内容情報
オーダーされた“ビジネス”は、一人の日本人女性の捜索。元特殊部隊隊員が、特殊技能を駆使して捜し出そうとする。アメリカ海軍特殊部隊シールズをも凌駕する能力を持ちながら、存在そのものが極秘の海上自衛隊特別警備隊(バッドボーイズ)隊長として超人的な格闘術・諜報術を体得した河合は、日本の国防のあり方に絶望し、1年前に退職。単身フィリピンに渡り、ダイビングショップで働きつつ、自分が必要とされる日のために技術を磨き続けていた。「国境なき医師団」の一員としてフィリピン国内で活動していた日本人女医が消息を絶ち、捜索を依頼された河合はその足跡を追う。地元マフィアの壁に阻まれ、あと一歩でターゲットを捉えられないなか、事態は急転、河合の前に自衛隊の幹部候補生学校で同期だった男が姿を現す。日本最西端の与那国島で61名もの人質を盾に立て籠もる武装集団に立ち向かうため、政府は河合がかつて率いていたバッドボーイズを政治決断により招集し、双子の巨大台風が接近する与那国島への出動を発令する。だが、この特別任務の裏には、十年にわたって密かに進行していた国家的陰謀が隠されていた──。
プロローグ
第1章 依頼
第2章 人捜し
第3章 反撃
第4章 オーダー
第5章 作戦
エピローグ
麻生 幾[アソウ イク]
著・文・その他
内容説明
一人の女を捜して欲しい―すべてはその依頼から始まった!依頼主が頼ったのは、フィリピンで暮らし、“海洋民族”の女から学び自己訓練に没頭する海自の元特殊部隊員、河合斌。心の奥深くに秘めたある思いを引きずりながら“人捜しビジネス”を請け負った河合だったが、意外な事実が待ち受けていた。
著者等紹介
麻生幾[アソウイク]
1960年大阪府生まれ。作家。’98年、日本に上陸した北朝鮮の特殊部隊と自衛隊が交戦状態に突入する危機を描いたデビュー作『宣戦布告』がベストセラーになり、映画化もされた。以後、話題作を次々と発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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