出版社内容情報
文豪・夏目漱石の妻は本当に悪妻だったのか? 心に病を抱えた漱石との戦場のような夫婦生活が、妻・鏡子の視点から描かれる。妻・鏡子の目から描く、戦場そのものだった夫婦生活。
それでも別れなかった二人の心の機微。
文豪の妻はなぜ悪妻と呼ばれたのか
悪妻として知られる夏目漱石の妻・鏡子。潔癖症の漱石と、おおらかで大雑把な鏡子の夫婦生活は、船出から食い違い、英国留学を経て重度の神経症を患った漱石との暮らしは大波に揺れる。鏡子はなぜ悪妻と呼ばれたのか? 二人はどうして別れなかったのか? 余人には窺い知れない夫婦の絆を妻の視点で描く。
どれが自分たち夫婦の真実であったのだろうか。
自分にとっては真実であったとしても、金之助には果して真実であったかどうか。夫婦の真実など、この世には存在しないものなのかもしれない。夫婦とは何なのだろう。もっとも近くにいて、もっとも遠い存在なのか。――<本文より>
序章
一章 妻となりて
二章 英国は遠く
三章 かけちがひ
四章 「妻は?」
五章 別れ
終章
あとがき
鳥越 碧[トリゴエ ミドリ]
著・文・その他
内容説明
悪妻として知られる夏目漱石の妻・鏡子。潔癖症の漱石と、おおらかで大雑把な鏡子の夫婦生活は、船出から食い違い、英国留学を経て重度の神経症を患った漱石との暮らしは大波に揺れる。鏡子はなぜ悪妻と呼ばれたのか?二人はどうして別れなかったのか?余人には窺い知れない夫婦の絆を妻の視点で描く。
著者等紹介
鳥越碧[トリゴエミドリ]
1944年福岡県北九州市生まれ。同志社女子大学英文科卒業。商社勤務ののち、’90年、尾形光琳の生涯を描いた『雁金屋草紙』で第1回時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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