講談社文庫
真剣―新陰流を創った漢、上泉伊勢守信綱〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062774345
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

戦国の世にあって兵法の天禀を認められながらあえて廻国修行の道を志した信綱。己の信じる道の極みを目指す男を描いた圧巻巨編!剣聖 剣士の真髄とは心刀身一如なり。
時は戦国、孤高の兵法者として道を究めた漢(おとこ)の「剣」と「心」と「修行」を描いた圧巻巨編!

戦乱の世、上州の小領主の次男として生まれながら、武人としてより兵法者としての道を選び、「剣聖」となった漢がいた――。剣の修行に明け暮れていた少年は、過酷な立切仕合を経て出会った老齢の師から「己の陰を斬る」ための陰流を皆伝される。だが己自身の奥義はまだ見つからない。大型歴史巨編開幕!

※本書は、2005年11月に新潮文庫より刊行されたものを上下に分冊しました。

序の舞 降 臨
 A.D.1508. Province Kouzuke,The Castle "KAMIIZUMI".
其の壱 邂 逅
 A.D.1563. Province Ise,The Chateau "KIRIYAMA".
其の弐 南 都
 A.D.1563. Province Yamato,Primary Capital "NARA".
其の参 鹿 島
 A.D.1521. Province Hitachi,The Shrine "KASHIMA".
其の四 立 切
 A.D.1524. Province Hitachi,The Shrine "KASHIMA".
其の伍 皆 伝
 A.D.1530. Province Kouzuke,The Castle "KAMIIZUMI".
其の六 水 月
 A.D.1545. Province Yamato,Primary Capital "NARA".


海道 龍一朗[カイトウ リュウイチロウ]
著・文・その他

内容説明

戦乱の世、上州の小領主の次男として生まれながら、武人としてより兵法者としての道を選び、「剣聖」となった漢がいた―。剣の修行に明け暮れていた少年は、過酷な立切仕合を経て出会った老齢の師から「己の陰を斬る」ための陰流を皆伝される。だが己自身の奥義はまだ見つからない。大型歴史巨編開幕。

著者等紹介

海道龍一朗[カイトウリュウイチロウ]
1959年生まれ。2003年に『真剣』でデビュー、中山義秀文学賞の候補作となり、書評家や歴史小説ファンから絶賛を浴びる。2010年には『天佑、我にあり』が第1回山田風太郎賞、第13回大藪春彦賞の候補作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

31
剣聖上泉伊勢守の青年時代。源五郎と呼ばれ鹿島神道流での修行と秀綱となり愛洲移香斎から伝授された陰流までの前半生。己の陰を斬れるか!陰は己の何を映しているのか?己の気か?己の気とは?気とは本性、己の真髄。真髄とは己は何者なのか?陰流皆伝までの上巻だけどこれが海道氏のデビュー作ですか!魅力的な剣豪小説だわ!良いねぇ~読ませるねぇ~気に入りました。新陰流を求めて下巻へ!2016/05/21

姉勤

27
後世「剣聖」と称される上泉伊勢守の物語。デビュー作と思えない話の運びと描写が興をそそる。既に奥義を体得し知命を越えた身で登場し、槍の宝蔵院胤栄との手合わせを約してから回想のように時間は遡る。父も学んだ縁で、鹿島の松本備前に弟子入りし、塚原卜伝にも将来を嘱望されるほどの才能を発揮するが...池波正太郎の「剣の天地」のほか、剣豪小説を既読で予備知識はあるので、どう料理するかが別の目付けでもあったが、魅力あるサブキャラクターがよく立っているので物語に現実感があって、超人たちの物語ではあるが肌感覚として面白い。2022/10/08

アイゼナハ@灯れ松明の火

25
「剣聖」と呼ばれた新陰流流祖、上泉伊勢守信綱の物語。山田風太郎で剣聖になった後のイメージしかなかったので(笑)如何にして研鑽を積んでいったのかが迫力を以て描かれる本書は読み応えあり。剛の剣である香取神道流を学んだのち、妙な縁から柔の剣である陰流をもその身に修め、更なる奥義を目指していく…天分もあるのでしょうが、一つの道に固執せず、素直に別の概念を受け入れ溶かしこんでいくところに器の大きさを感じます。しかし、陰流の愛洲移香斎のじっちゃんとのやり取りは、深いけれど面白すぎ。引き続き下巻へ。2012/12/17

只三郎

17
立合いの動きが上手く描かれていて、その様がイメージしやすかった。 ただ、イメージしやすいだけでなく、立合いの緊迫感、躍動感が凄く感じられた。2020/05/13

タカボー

10
バガボンドにも登場し、若き日の柳生石舟斎と宝蔵院胤栄を子供扱いした上泉伊勢守信綱。どんどん強い相手が出てきてジャンプ読んでるみたい。上巻は成長物語。バガボンドの宝蔵院胤栄は小柄なお爺ちゃんだったけど、この本では180cmもある。軽い文章の歴史エンタメなのでサクサク読める。2022/02/19

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