出版社内容情報
人の心の奥まで見抜くよろず医者同心の活躍医者兼業の同心中原龍之介の家に通う白猫。若い娘たちを襲う色魔が世間を騒がせ、定中役同心の光太郎らの出番となる。娘岡っ引きの佳代吉が事件を追っていたが。
内容説明
女たちを襲う色魔が市中を騒がすなか、呉服問屋山本屋の娘が神隠しに遭った。長屋の娘や夜鷹なら知らんぷりの定町廻りたちも色めき立つが、心を閉ざした女たちを診るお医者同心の中原龍之介と若い光太郎に、難事件は託された。娘岡っ引きの佳代吉が囮役を買って出るが!?人気シリーズ第六作。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。ミステリー、ホラー小説などを経て、現在は時代小説を精力的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佳音
19
本の題名になっている、お十夜恋はよかったけど、母が激推しするほど私はあんまりである。2014/03/15
まうす
6
光太郎の子供っぽさがちょっと鼻についた。また、最後の犯人も唐突感があったし。でも、このシリーズ、嫌いじゃないのよね。2013/08/11
だいしょう@SR推進委員会
3
話が迷走した感あり。解決は意外な線でしたが、落としどころが唐突ではなかったかと…。運命の皮肉さとか、罪の深さとか、もっと書き込んでもよい。それが、登場人物たちの心根の成長を促すことに繋がるのだから。もったいないなぁと、感じてしまいました。ハーブの効能のくだりは興味深いが、猫のシロの不可解な行動の解き明かしは、あったのかな? さらっと読みすぎただろうか、よくわからなかった。2011/11/23
kazukitti
2
これぞ和田節て感じ?勿論悪い意味でw 事件の流れとか伏線とか自動で暴露&解決ってパターンはミステ捕り物としてはどうかと思う。読み物としては好みの問題ではあるから、スキキライ合う合わないだけども。あとやっぱキャラ設定に無理があって、商家のぼんくら息子が見習い期間もなく急に同心の仕事なんて出来るワケなくて、そういう意味では廻り役外されたのは正解なんだけど、本来は便所掃除からスタートのはずが、親父の金で龍之介の補佐役に収まってってのの自覚がないから、バカ野郎のままなんだよね。成長はあるけどやっぱりまだ残念w2020/01/28
じゅり子
2
今回は杉之介の出番が少なくてちょっと淋しい。しかし光ちゃんは相変わらずだ、嫉妬してどうするよ!(笑)。匂い袋を作らされるくだりの枡次に張り合う様子とか。いちいち「上手い」「まずい」だのの心のつぶやきが笑える。お十夜恋という言葉とは裏腹な悲惨な事件だったのが…悲しい。島崎にもらわれていった野良犬の小次郎が奥様に甘える姿に救われたな。次は杉之介に期待しよう。2013/05/02