出版社内容情報
企業風土の違いをいかに乗り越えるか?
セクシャル・ハラスメント、ユニオン問題……次々と襲い来る文化摩擦の難題に立ち向かう!
東洋水産の米国法人は、長年の赤字から脱却して米大陸の即席麺のシェアでトップを達成。経営スタイルがまったく異なる米国で文化摩擦に正面から取り組み、日本型経営を貫いた企業(エクセレントカンパニー)を描いた傑作経済小説。主要人物名を「実名」に替え、さらに迫力を増して新刊行!
※この作品は、2005年9月に角川文庫より刊行された『ザ エクセレント カンパニー 新・燃ゆるとき』を改稿するにあたり、主要人物名を実名に替え、改題したものです。
高杉 良[タカスギ リョウ]
著・文・その他
内容説明
東洋水産の米国法人は、長年の赤字から脱却して米大陸の即席麺のシェアでトップを達成。経営スタイルがまったく異なる米国で文化摩擦に正面から取り組み、日本型経営を貫いた企業を描いた傑作経済小説。主要人物名を「実名」に替え、さらに迫力を増して新刊行。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
1939年東京都生まれ。専門誌記者・編集長を経て、’75年『虚構の城』でデビュー。以後、企業小説・経済小説を次々に発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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まつうら
37
「燃ゆるとき」よりも後年の東洋水産を、米国法人のマルちゃんINCと深川清二にフォーカスして描いた作品。アメリカらしくたびたび訴訟事案が登場するが、義はなくてもゴネた方が得をする感じで、どうにもあと味が悪い。社長の深井はこれを授業料だから仕方ないと言うが、行き過ぎた訴訟社会も考えものだなと改めて思う。それと、著者は日清食品と安藤百福のことをどうしても許せないのか、日華食品との特許詐称をめぐる戦いを回想するシーンにかなりのページ数が割かれている。高杉と安藤との間にも、何かの確執があったのではないだろうか?2022/08/12
takayo@灯せ松明の火
19
「海賊と呼ばれた男」がきっかけで、他の企業発展物語を読んでみようと思いたったのですが…もともと成功物語みたいなのが好きなのにもかかわらず、うーん、あまりのめり込むことはなかったかな。「海賊と…」の目線は常に世界と日本に向いているのに対して、こちらはあくまでも一つの企業として動いている。いや、それはフツーに真っ当なことで比べることでもないのですけど。企業のトップとして対従業員のことを考えていく立場の方に是非とも読んでもらいたい本でしたね。2013/03/26
誰かのプリン
17
東洋水産のアメリカ法人を舞台にした物語。赤字から黒字に成功させたスパーリーダーやそこで活躍する洋々な社員が登場して面白い。なかでも東洋水産森社長とマルチャン(アメリカ法人)深川社長の人柄や、仕事に対する意識等が大変参考になりました。2017/03/30
スプリント
6
東洋水産がアメリカへ進出し販売を拡大させるまでの軌跡です。 実名も使われており調べてみると面白いです。 ユニオンやセクハラなど苦難を前にした奮闘やアメリカとの文化の違いなども読みどころです。2019/06/16
Yuri
6
借本。実話が元になってる話で、東洋水産が海外に進出する経緯とその紆余曲折が語られている。 物語だと思って読むと少し肩透かしを喰らうのですが、ルポ的な感覚で読むと凄く面白いと思う。2018/08/17